雲間の朝日に想うこと


< 業に満ちた不遜でしょうか >


何時か、
途絶えて終うのだから。


其れが、
続く事にこそ。

価値が宿ると、
想って居るけれど。






本来、
途絶えて終う筈の、
其の身を。

続ける術を獲た種で、
在るが故に。


何時、
途絶えさせるか。

本来、
委ねられては為らぬ領域迄をも、
想うのだろうか。





其れとも。

其の想いこそ、
傲慢なのか。















生に真摯で在る事は。

傲慢なのか。























僅か数文字に、
半日、
一日と、
費やしながら。





 「ごめん。」
 「弱音吐かせて。」


 「早く殺して。」
 「首絞めるなりして早く終わらせて。」


 「痛いんよ。」
 「裂けるぐらいお腹痛い。」


 「治療やめようかな・・・」





あの子は。

日々、
想いを揺らす。


















違うか。





俺が、
待ってろと言った事こそが、
傲慢で。



言った事が、
間違いだったなどと。

そう想う事こそ、
傲慢だ。





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References
 Jan.03 2016, 「愛は死に至らしめる事でしょうか」
 Mar.01 2014, 「矛盾に満ちた死に方でしょうか」
 Jul.02 2014, 「生殺与奪と言う事でしょうか」







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2017年01月15日(日)


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History
2006年01月15日(日) 吸い尽くせたでしょうか
2005年01月15日(土) 居なければ良いですか
2003年01月15日(水) 箱を開いて良いですか



< 生きる価値は数式でしょうか >


各々の、
其の立場の差異には因らず。



眼前には。


問いと、
応えが在って。

常に、
揺れ続けて居るけれど。











其れならば。



何時途絶えるとも知れぬ薄氷に、
立ち続ける其処へ。

何故に、
態々重い課題が充てがわれるのだろう。















細やかな。

ほんの細やかな問いで、
良いのに。



























あの子は。


 「気持ちだけ貰って置く。」
 「今行政に不服申し立ててるの。」


未だ、
闘う意志も気力も在ると。

そう宣言し。




公の、
其の振る舞いが。


 「差し押さえた一週間後に執行します通知だもん。」
 「元旦那の金遣いより極悪非道だよ。」


身包み剥いで、
車中から捨て去った其の雄よりも、
道理に悖ると。

軽口を叩いた。


























 「生きる価値って誰が決めるんだろうね。」


書類で算出された価値に抗おうとする、
あの子の、
其の問いに。

容易に、
応えは浮かばないけれど。






誰かが、
背後で備えて居ると、
想える事は。

きっと、
支えには為るよね。





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References
 Dec.12 2016, 「護りは不要と言われるのですか」







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2017年01月07日(土)


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History
2012年01月07日(土) 嘗ての自身が移された鏡でしょうか
2006年01月07日(土) 身嗜みの理由は何処に在りますか



< 返るだけで充分でしょうか >


一年、
一年、
年を積み行く事の、
其の重みに。

差異が、
在るのだろうか。


其れとも。


個々の感度に因る、
唯の相対的な差で在って。

元々は、
等価に過ぎないのだろうか。







年を捲る度に。

其の問いと、
向き逢って視るけれど。

















直ぐに。

想いは、
魚信に応ずる言の葉を、
希い。


其の度に。

本質が、
誤魔化され埋もれて了う。























 「明けましておめでとう。」
 「また一つ年が進むよ。」


期待と、
諦めと、
混雑した想いに。














 「明けてた おめでとう。」
 「がんばれごめん。」


あの子は。

片言で、
必死に応えを寄越した。























如何すれば。

其処に向き逢う勇気と覚悟を、
持てるのかな。





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References
 May.24 2016, 「愚図な想いも力でしょうか」
 Jan.01 2016, 「年を越せたのでしょうか」
 Jul.16 2014, 「覚悟の意味を受け入れられますか」
 May.30 2014, 「もう一度忘れて終えば続くでしょうか」
 Sep.18 2012, 「見て居なかったのだと斬り付けるのですか」







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>> postscript

余命数ヶ月と告げられてから、
四年半近く。

希望と絶望と、
其の何方にも揺れ続ける日々に、
如何向き逢うのか。

何も出来ずに、
唯寄り添い続ける日々に、
意義は宿るのか。

真偽も正誤も分からないけれど、
目を逸らさずに。


今年も宜しくお付き合い下さい。


小坊主


2017年01月01日(日)


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History
2016年01月01日(金) 年を越せたのでしょうか
2015年01月01日(木) 諦めた新年なのでしょうか
2014年01月01日(水) 路筋の見付かる旅路でしょうか
2012年01月01日(日) 御目出度くは無い新年でしょうか
2009年01月01日(木) 本当は消したい場所なのでしょうか
2008年01月01日(火) 必要なのは其れだけでしょうか
2007年01月01日(月) 案外近くに居るのでしょうか
2006年01月01日(日) 印象に残る区切りで在りますか
2005年01月01日(土) 本心を探り当てて居るでしょうか
2004年01月01日(木) 腐れた縁に想いを託して良いでしょうか
2003年01月01日(水) 矛盾する想いは願えませんか
2002年01月01日(火) 始まりはいつも俺ですか





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小坊主
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