想う、 其の回数は。
幾度も死線を彷徨い、 幾度も踏み留まった、 其の証で。
意志と意地の強さを、 物語るけれど。
本当は。
一方の意気地の無さを、 反映して。
幾度も、 幾度も。
心の据え様を、 問われて居るのかも知れない。
何度目の覚悟だろうか。
走る、 其の鋭い痛みなど。
あの子の苦痛と比べる迄も無く、 薄っぺらいけれど。
日付の替わり目に投じた、 新年の挨拶は。
宛先不明で弾かれ。
そして。
数分後に。
「明けましておめでとう。」
あの子の、 予め書かれて居た挨拶が。
予約送信で、 届いた。
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