< 会えぬと定める理由が在るのですか >
孤へ、 孤へ。
自ら突き進む、 哀しさと。
自ずから、 追い遣られ行く、 理不尽さと。
其の何方にも。
幾片もの、 吐けぬ言の葉が在るのだけれど。
望まぬ悪意で、 張られた網に搦められ行く、 其の様を。
唯、 為す術無く見送る刹那も。
然程、 愉快な刻では無い。
恐らくは。
飲み込む言の葉が、 未だ、 棲んで居るのだ。
相当に。
もう一人が跳梁跋扈する、 其の表で。
「私は死んだことになっているから。」 「会いたい人がいるけれど。」
自身を、 不本意に封じる理由が。
一つ、 一つ、 あの子の周りに、 又増える。
例え僅かでも。
此処に、 事の欠片が在れば。
少しは。
増しな想いで、 何か返せるのかな。
---------- References Apr.21 2012, 「未だ進めぬ日付でしょうか」 Jul.21 2011, 「照らせる深さでしょうか」
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2015年08月23日(日)
---------- History
2006年08月23日(水) 其の輪は柵の象徴なのでしょうか 2005年08月23日(火) 誰を対象に支給する気でしょうか 2004年08月23日(月) 怒られるのは傷付いた方でしょうか 2003年08月23日(土) 何れが正しい答えでしょうか
< 独り捕らわれれば十分でしょうか >
深く、 深く、 澱んだ闇の底に巣喰う時。
総てを、 遮断して了うのは。
他者を、 許容出来ぬ域迄。
自身の狭量が、 沈み在るからだろうか。
其れとも。
其の闇に、 染めて終わぬ様にと。
必死の、 護る想いなのだろうか。
添う事と、 受容と、 其の境界を頑守出来れば。
恐らくは。
然程、 惑わせる事など無いのに。
時に、 曖昧に揺れ来た経験が。
あの子に、 負荷を強いたのだろう。
あの子は。
「私のオーラ。」 「私が分かるくらい真っ黒。」 「小坊主が遠距離で良かったかも。」 「この子も寝てて良かったかも。」
自身の傍で、 想う相手を焼いて終わずに済む事を、 安堵し。
もう一人が。
「私と別れる事を許可します。」
其の安堵を崩そうと、 躍動する。
例え、 仮初めでも。
母が、 親が、 心から子を祝えぬ理不尽に。
言の葉を失いながら。
「来なくて良い時期が来たって感じ。」
「そっか。」
殆ど中身の無い相槌を、 やっと返した。
折角の誕生日なのにね。
---------- References Sep.19 2013, 「見える様に為れるでしょうか」 Aug.14 2013, 「足並みを揃えて祝いませんか」 Dec.28 2012, 「俺に似て居るんじゃ無かったですか」 Dec.24 2012, 「彩も違う組み合わせでしょうか」 Dec.04 2012, 「好きな場所は同じでしょうか」
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2015年08月14日(金)
---------- History
2013年08月14日(水) 足並みを揃えて祝いませんか 2012年08月14日(火) 禁句が幾つ見付かるでしょうか 2005年08月14日(日) 命を包み支える帯に成りましたか 2004年08月14日(土) 其の輪に負けぬ関係を築けますか 2003年08月14日(木) 俺は昆虫の様に振舞っていたか 2002年08月14日(水) 使えていますか
< 観に行く場所では無いですか >
例え既知の事柄でも。
其の総てを得た訳では、 無いから。
偶々、 其処に触れる事で。
零れた欠片を、 良く見付けるのだけれど。
嘗て。
零れ落ちた程度の、 破片故に。
往々にして。
其れは。
好ましからざる疵を、 掘り返すのか。
再来週、 あの子の産まれた土地を訪れる、 出先の同僚と。
観光地の話に、 花が咲いたのだと言う事を。
ふと。
あの子に伝えると。
「其処。」 「彼氏を葬った路。」
想いも掛けぬ、 言の刃が。
瘡蓋を剥いだ。
無論。
何時か、 二人で行こうと希う、 場所だけれど。
不意に刺さる刃は。
心構えでくるめぬ分。
深く迄、 浸食して了うね。
---------- References Apr.21 2012, 「未だ進めぬ日付でしょうか」 Jul.21 2011, 「照らせる深さでしょうか」
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2015年08月03日(月)
---------- History
2014年08月03日(日) 何処に向かう断髪でしょうか 2012年08月03日(金) 聞いて居るだけで良いのでしょうか 2008年08月03日(日) 酔う程呑ませたでしょうか 2005年08月03日(水) 相手は何者なのでしょうか 2004年08月03日(火) 整体術に成ったでしょうか 2003年08月03日(日) 其れは違うと言えないのでしょうか
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