< 何を贈れるのでしょうか >
自身に付与された路筋は、 飽く迄、 仮の姿で在って。
其の因果に、 自らの介入を許すのだろうか。
其れとも。
逃れられぬ路筋が一つ、 付与されて。
其の両端の内で、 因果を、 玩んで居るに過ぎないのだろうか。
回合。
因縁。
宿世。
唯、 受容するしか無い定め事が、 在るのなら。
其の、 結果の伴わぬ積み重ねを、 後押しする為に。
力を注げと、 そう言うのか。
「理不尽だと思わない?」 「こう言う星の巡り合わせに産まれたんだよねぇ。」
ふと零した、 あの子の弱音に。
少しでも効く言の葉を、 探して惑った。
如何に想い、 如何に振る舞おうと。
「やりたいことはやっておいた方が良いって。」 「言われちゃった(笑)」
時計は、 否応なしに進んで終うのなら。
其処に、 少しは気の利いた想いを、 贈りたいと。
自身の、 頭の回りの鈍さを呪う。
---------- References Sep.18 2012, 「見て居なかったのだと斬り付けるのですか」
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2012年09月30日(日)
---------- History
2011年09月30日(金) 試練では無いのでしょうか 2009年09月30日(水) 何に効く薬の心算でしょうか 2007年09月30日(日) 嫉妬が在るのは何れでしょうか 2005年09月30日(金) 想いすら一つに成って居ないですか 2004年09月30日(木) 帰らぬ事が想いでしょうか 2002年09月30日(月) 声が聞こえましたか 2001年09月30日(日) あきらめとは違いますか
< 白でも黒でも無い事でしょうか >
無理には、 必ず歪みを伴うから。
想いと逆向けの、 振る舞いなど。
直ぐに、 破綻するのだけれど。
其処に、 命を賭した強固な意志を、 宿せば。
其の歪みを、 強引に、 捻伏せて終えるのだろうか。
薄れ行く自身の姿を、 消して了うのも。
一つで。
其の姿を、 消失まで追わせて、 晒すのも。
一つの解。
其れならば。
今、 少しでも身体が希う側に、 想いを委ね。
賭す迄の意志は、 別の資源に添えれば良いのだ。
どうせ。
揺らぐのだから。
我慢し切れずに。
「今の私たちってどんな関係?」 「友達?」 「友達以上恋人未満?」 「恋人?」 「なんちゃって旦那?」
あの子は、 想いを漏れ零す。
数日前。
俺に、 強引に受け入れさせた筈の、 其の結論が。
揺らり。 揺らり。
僅か数日で揺らいで消えた。
---------- References Sep.18 2012, 「見て居なかったのだと斬り付けるのですか」
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2012年09月20日(木)
---------- History
2009年09月20日(日) 締め括りの声が違いませんか 2008年09月20日(土) 描いた画より綺麗でしょうか 2005年09月20日(火) 想いも共に消えて終いますか 2004年09月20日(月) 中身も備えた誘いでしょうか
< 見て居なかったのだと斬り付けるのですか >
伏線と、 仄めかしと、 避ける様な比喩と。
そんな物を並べた処で、 核には、 辿り着けないから。
意を決して。
祈る様に、 縋る様に、 言の葉を放つけれど。
本当は。
核に臨めば、 時は、 否応なく進み。
核を避け続けても、 時は、 磨り減って行く。
八方は皆、 既に詰んで居るのだと。
唯。
そう言い聞かせる為の、 言の葉なのだろう。
不可避の、 予想に違わぬ応えと共に。
「さよなら。」 「元気で。」
あの子は、 そう言い残して去る。
「あのな。」 「うんとな。」
「どうしたの?」 「言い難そうね。」
「うん。」
「クラスIVだよ。」
「IVの?」
「IVの厳しい方。」
「そっか。」
何故に。
罪無き側にばかり、 試練や罰が、 注がれて終うのかな。
---------- References Sep.14 2012, 「選択では無く廃棄でしょうか」
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2012年09月18日(火)
---------- History
2006年09月18日(月) 必然に届くでしょうか 2005年09月18日(日) 焦る姿は滑稽でしょうか 2003年09月18日(木) 時の進みが早過ぎませんか 2002年09月18日(水) 弱気を跳ね除けられますか 2001年09月18日(火) 単純だから純粋な気持ちなんですか
< 選択では無く廃棄でしょうか >
一度でも。
丁寧に、 丁寧に、 縒り逢わせ掛けた綱と、 吹いた芽は。
朱と紙とでは、 簡単に絶ち難い物だと。
経験で、 既に良く知るが故に。
其処に、 時間を費やす事も。
決して、 厭わずに居たのだけれど。
飽く迄。
其れは、 時間的な制約が無い環境下に、 限られる。
限られた時間で、 何を為すか。
其れは。
優先順位に応じて、 何かを、 捨てる事と。
同義なのだろうか。
総てを、 投げ出したかの様に。
「私には時間が無いの。」
俺の腕の中で。
一言だけ、 あの子は呟いた。
---------- References Aug.14 2012, 「禁句が幾つ見付かるでしょうか」
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2012年09月14日(金)
---------- History
2005年09月14日(水) 痛まぬ選択が在るのでしょうか 2002年09月14日(土) 助けちゃ駄目ですか
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