如何にしても、 埋まらぬ隙間が在る刻に。
其れを、 他へ委ねて解く事など。
別段、 不思議な事では無いけれど。
其の、 埋まらぬ隙間は。
飽く迄、 自己完結の領域内に在る隙間では、 無いのだろうか。
夜半の電話。
「ビジネスホテルに独りって。」 「結構寂しいですよね。」
互いに、 出先で独り在る刻。
ふと、 携帯に手が伸び。
「ありがとうございました。」 「御陰でぐっすり眠れました。」
「こちらこそ。」
互いに。
本来の相手とは違う選択肢へ、 健やかな眠りを委ねる。
求められぬ領域を、 本来委ねるべきでは無い相手で、 満たす事は。
或いは。
正しい方策なのかも知れないけれど。
求められる領域迄も、 外へ、 依存して了うのは。
多分。
好ましい事では無いよね。
---------- References Sep.04 2009, 「足りぬ想いが在るのでしょうか」
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