雲間の朝日に想うこと


< 想いすら一つに成って居ないですか >


互いの間に。

何れ程、
想いが在ろうとも。


互いの間に。

大きな、
認識の相違が棲んで居るのだ。





不確かで、
甘美で、
幻想的な、
想いと言うまやかしで。


其の、
目に触れさせたく無い、
亀裂に。

蓋を、
添えて在るだけなのだ。







其れ故に。



一見、
何の脈絡も無い様な、
切っ掛けでも。

軽々と、
反応が生じて了うのだろう。












事の、
嫌悪に因らず。



今の俺と、
今の姫が。

規定の路線に、
護られ難い存在で在る事は、
事実で。



そして何より。


姫には、
依然、
歩み寄る気が毛頭無いと。

意思が、
独立心が、
言葉に潜んで居る。












 「両方世帯主って書くの?」

 「片方は代表者で。」
 「もう一人はその他だよ。」


 「何で私がその他なの?」
 「世帯主二人じゃないの?」

 「違うみたい。」


 「嫌なんだけれど!」









想いの通りに、
楕円を、
塗り潰す事など。

許されては居ないんだね。


2005年09月30日(金)


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History
2004年09月30日(木) 帰らぬ事が想いでしょうか
2002年09月30日(月) 声が聞こえましたか
2001年09月30日(日) あきらめとは違いますか





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