< 謎掛け程度に軽い事柄でしょうか >
一つの鍵で得られる解は、 一つでは無くて。
其の視点の差異に応じて、 微妙に揺らぐ。
其れ故に。
其の、 一つの鍵の有する重みも、 一つでは無くて。
視点の差異は、 重みをも、 違えて了うのだ。
一つの鍵。
方や、 其処へ謎掛けの戯れを、 委ね。
方や、 其処に宿る深意に、 憤る。
あの子から。
「地図上で見てみて。」 「何でかはまた話しするね。」
唐突に、 一つの住所が届き。
瞬時に。
忌まわしき盲目の視線に、 想い至る。
相変わらず。
「分かった?」
あの子は。
唯の、 謎掛けや戯れの類だと言わんばかりに、 俺を試すけれど。
欲しい応えは。
誰の住所かでも、 警察からの連絡だと言う事でも、 越した理由でも、 其の家からの視野でも無く。
「分からない訳無いでしょ。」
唯の一言なんだよね。
---------- References Apr.14 2012, 「此れで離れて行くのでしょうか」
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2012年04月27日(金)
---------- History
2005年04月27日(水) 共に居る意味は何でしょうか 2003年04月27日(日) 寂しく笑っているのでしょうか 2002年04月27日(土) 時間は解決の手段になりますか
< 未だ進めぬ日付でしょうか >
命日。
或る特定の日付を消し去る事は、 決して、 益ばかりの振る舞いとは、 想わぬけれど。
歩みの里程標として、 其の日を傍に置き続けられる事は。
恐らくは、 其の後に注がれた想いの充足度を、 反映する。
其れ故に。
暫く足の向かなかった其処へ、 其の日に、 出向こうと想う意思を。
少しだけ、 重く、 受け容れたいと希った。
けれども。
十年以上を経て。
「逢いに行っても良い?」
あの子が、 俺に初めて口にした、 其の刻。
「気を付けて行って来いよ。」 「其の代わりちゃんと帰って来なさいね。」
最低限の、 保険の条件を添えて。
ようやっと、 送り出したけれど。
「逢えないよ。」 「親戚が来てるんだって。」 「私を今も恨んでる。」
今も滞留し続ける、 強い想いに。
簡単に、 阻まれて了う。
そうだね。
飽く迄。
其れは、 想いを注がれた故の、 応答で。
澱み留まり続ける流れから、 抜け出せずに、 藻掻き続ける事の方が。
本当は、 自然な事なのかも知れないね。
---------- References Jul.21 2011, 「照らせる深さでしょうか」
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2012年04月21日(土)
---------- History
2006年04月21日(金) 責めを負えるのですか 2005年04月21日(木) 何れ程良質の想いなのでしょうか 2004年04月21日(水) 行為の選択を誤ったのでしょうか 2003年04月21日(月) 赤児の様でしたか 2002年04月21日(日) 望みを隠せませんか
< 此れで離れて行くのでしょうか >
躱し、 往なし、 想いに曝され続ける事は。
針の歩みを、 踏み留める事で。
危険を回避する、 術なのかも知れないけれど。
時に、 自身の心が喰い荒らされる怖れと、 背中合わせで。
一方。
其の想いを、 眼前から排除する為には。
制御出来ぬ暴発を誘う覚悟で、 遮断の手を打つか。
進んだ針が招く暴発を逆手に、 骨を断つのか。
其れ相応の危険を、 背負わざるを得ないのだろうか。
事情を理解せぬ第三者の、 介在で。
望まぬ接触に曝され、 結果的に、 大きく針が進む。
「被害届。」 「出して来たよ。」
一言だけ。
あの子は、 返信の中へ核心を添え。
「そっか。」 「身体大丈夫なのか?」
辛うじて。
俺は、 要の言の葉だけ打ち返した。
言葉も、 行動も、 公権力も、 何の抑止力にもなり得ない、 盲目的な感情を。
如何に防げるのか。
自身の姿を消すしか、 無いのだろうか。
前に進んだ様で、 本当は、 何の解決にも至っては無いと。
暗に気付いて居るのだ、 既に。
---------- References Jan.01 2012, 「御目出度くは無い新年でしょうか」
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2012年04月14日(土)
---------- History
2007年04月14日(土) ずれ続けるのでしょうか 2005年04月14日(木) 手抜き工事の支柱では無いですか 2003年04月14日(月) 対抗心だけでしょうか 2002年04月14日(日) お互いが道化師でしょうか
< 個と個の差異に過ぎないのでしょうか >
飽く迄。
互いは、 異なる個と個の集合体に、 過ぎないから。
必然的に。
其処に、 差異は在るのだけれど。
其れが、 如何なる差異で在っても。
其の芯の向きさえ、 合致すれば。
互いに、 回り続ける。
ならば。
其の芯に相当する要素は、 何処に在るのだろう。
其の芯は、 個と個の組み合わせに因るのだろうか。
其れとも。
肝の様に、 一つの解が在るのだろうか。
年齢差。
差異を生ずる因の、 一つが。
視野の広狭程度の物を、 撒き散らすのなら。
別段。
回転に作用する事など、 無いのだけれど。
年齢差に起因する、 視点の相違が。
目指す方向性の、 其の歪みが。
何をしようにも。
其の到着点の、 噛み逢わない事が。
案外。
重い。
---------- References Jan.08 2012, 「歳上を想う資格が無かったのでしょうか」
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2012年04月09日(月)
---------- History
2006年04月09日(日) 笑い飛ばす事でしょうか 2005年04月09日(土) 憂鬱を緩めて行けるでしょうか 2004年04月09日(金) 季節より大切な想いは無いのですか 2003年04月09日(水) 想いは守護神に成り得ますか 2002年04月09日(火) 望んだ未来が怖いのか
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