< 何処かに楯は在るのでしょうか >
自身の有する価値基準は。
果たして、 正しいのだろうか。
其れとも、 誤って居るのだろうか。
人の数だけ、 正義が在るからこそ。
法や、 常識や、 決め事や。
互いの距離間を制約する要素は、 確かに、 在る筈なのだけれど。
其れは、 何の縛りにも為らないのだと。
改めて、 思い知る。
「あのね。」 「誰かが入った形跡があったの。」
「合鍵って事?」 「警察は?」
「鍵の交換が終わって鍵屋さん帰った。」 「警察も帰った。」
「本人居なくても簡単に作られちゃうもんなんだね。」 「合鍵って。」
「近辺の鍵屋さんとか調べますだって。」 「同棲してるとか、誰か言うの頼める女が居るんでしょ。」
盲目的な基準を。
他人を侵す事が前提の、 常識を。
「犯人が分かった訳では無いけど。」 「合鍵作ってたって事実が出たら引っ張るって。」 「そう考えたら奴の仕業が良いよね(笑)」
「馬鹿。」 「其の場に居なくて良かった。」
避ける術は無いのかな。
---------- References Apr.27 2012, 「謎掛け程度に軽い事柄でしょうか」 May.14 2012, 「特異な媚薬を撒いてませんか」
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2012年05月23日(水)
---------- History
2008年05月23日(金) 実り在る情報交換が出来たでしょうか 2004年05月23日(日) 想いを託した本ですか 2003年05月23日(金) 消して消えない旋律でしょうか
< 稀も続けば縁に為るのでしょうか >
自身の、 一区切りの流れの内に。
稀有な出来事が、 果たして、 幾つ在るのか。
予測するのは難しいけれど。
其の、 稀な出来事を。
幾つも、 共有出来るとしたら。
偶然とは異なる、 何らかの、 縁を。
否応なしに、 意識して了うのだろうか。
其れとも。
矢張り、 唯の偶然なのだろうか。
「暗くなって来たね!」
「雲の間から見えそう?」
「ほら。輪っかになってるよ!」
「何か不思議だな。」
「何が?」
「月食も日食も一緒に見られた。」
「不思議なのはずっと前からでしょ?」
「そっか。確かに。」
意識しなくとも。
こうして、 重なり逢う一瞬が、 幾度と無く、 在る。
其れ故に。
惹き付けて止まない、 何かを、 感知せずには居られないのかな。
お互いに。
---------- References Dec.10 2011, 「視界の月は同じ月でしょうか」
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2012年05月21日(月)
---------- History
2005年05月21日(土) 何故に今だったのでしょうか 2004年05月21日(金) 意思をも曖昧にしませんか 2003年05月21日(水) 名前を拒んでいませんか 2002年05月21日(火) その言葉は最後にもらえませんか
< 特異な媚薬を撒いてませんか >
前虎に向かう事は。
即ち、 背後の狼をも相手にする事が、 前提なのだろうか。
其れとも。
何らかの、 螺旋の中から飛び出でる術を。
未だ、 手に入れては無いだけだろうか。
幾度と無く、 出現して来た同種の匂いを、 再び嗅ぎ取り。
溜め息に似た吐息を、 互いに零す。
「あのね。」 「聞いて欲しい事が在るんだけれど。」
然程多くは発さない、 あの子の、 其の言葉に。
慌てて、 居住まいを規し。
「非番なのに出勤中ずっと付いて来るの。」 「妙に馴れ馴れしく話してくるの。」
「上司は知らないって?」
「うん。」
「相変わらず変なの惹き付けるんだな・・・。」
「そうみたい・・・。」
頼むべき、 公権力の一端が。
避け難い、 盲目的な想いと、 同種の匂いを発し始めた事を知る。
あの子の、 立ち居振る舞いは。
きっと、 其の種の匂いを惹いて了うんだろうな。
---------- References Apr.27 2012, 「謎掛け程度に軽い事柄でしょうか」
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2012年05月14日(月)
---------- History
2007年05月14日(月) 制動装置に成るのでしょうか 2006年05月14日(日) 惚けて嘘吐くべきでしたか 2005年05月14日(土) 情けない過去だからでしょうか 2003年05月14日(水) 独りだけ遅れているのですか 2002年05月14日(火) イイ女になってくれますか
< 順序が違っちゃ居ませんか >
想いを酔いに委ね、 猛進する、 其れ以外に。
伝える術が、 浮かばぬのだろう。
恐怖を酔いで抑え、 誤魔化す、 其れ以外に。
浮かぶ不安を、 消せぬのだろう。
其れでも。
其れが、 分かったとしても。
此の期に及んで。
負に傾倒した想いを緩和しようとする、 其の試行の片鱗すら、 魅せない儘の。
強引な突入を。
受け容れられる筈も無い。
「何でママはあはあは言ってるの?」 「あはははは。」
普段の、 父娘のじゃれ合いと同義だと、 勘違いして。
寝ぼけ眼で、 必死に混ざろうとする娘を、 片手で抑え。
其の状況すら把握出来ぬ程に、 泥酔し、 主観のみで振る舞い続ける姫が。
自分勝手に満足する様子を、 冷ややかに、 見上げながら。
此の人なりの表現だけでも、 受け容れられないか。
自問し、 そして絶望した。
---------- References Oct.06 2011, 「問われて居ると気付けますか」 Jan.07 2012, 「嘗ての自身が移された鏡でしょうか」
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2012年05月03日(木)
---------- History
2007年05月03日(木) 表裏揃った評価でしょうか 2006年05月03日(水) 別の女の痕跡でしょうか 2005年05月03日(火) 猫程度だと言い張る気でしょうか 2003年05月03日(土) 女の魅力を気にし過ぎていませんか
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