必要と感ずる支えは、 無数に在って。
形も、 重量にも、 必ず違いが存在するから。
人の、 支えと成る言葉には。
定められた形など、 無いけれど。
気軽に放った、 只一つの、 冗談であっても。
想いを詰め込んで、 贈れば。
支えに値する力を、 獲得して了うのだろうか。
其れとも。
半分、 本音を隠した故の。
本気の、 支えの言葉なのだろうか。
「誕生日おめでと。」
「ありがと☆」 「マンション買っちゃったよ!」
「二人の城?」
「か弱い細腕一本勝負。」 「気張って出世するんだぞ!」
誕生日の、 御祝いの言葉に。
花見の彼女は、 近況を添えて返した。
想いと共に。
多分、 最後の一言には。
「私を愛人にでもしてくれる?」
「俺が偉くなったらね。」
彼の日交わした、 冗談が在るのだろう。
---------- References Mar.23 2005, 「未だ保険が居ると感じるのですか」 Sep.20 2004, 「中身も備えた誘いでしょうか」 |