< 試練では無いのでしょうか >
互いが、 互いに、 消耗した刻は。
然程、 少なくは無いから。
其処に。
弁えるべき分や、 許容される範囲が、 築かれて在るのだけれど。
少しずつ、 少しずつ、 想いが、 進み行く事で。
想いとは裏腹の、 歯止めは、 摩耗し尽くして。
何時か、 失せて終うのだろうか。
「無理するなよ。」
「今が無理してるの。」
想う事で、 強いる行動の無理は。
少しずつ。
想いを抑える事の無理へ、 姿を替える。
其の歯止めは。
互いを壊さぬ為の、 ぎりぎりの、 柵だと知りながら。
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2011年09月30日(金)
---------- History
2009年09月30日(水) 何に効く薬の心算でしょうか 2007年09月30日(日) 嫉妬が在るのは何れでしょうか 2005年09月30日(金) 想いすら一つに成って居ないですか 2004年09月30日(木) 帰らぬ事が想いでしょうか 2002年09月30日(月) 声が聞こえましたか 2001年09月30日(日) あきらめとは違いますか
< 消さない理由が見付かりますか >
疎と密と。
何方かと問えば、 強固な結合を生み出し得るのは、 密の側で。
疎は。
飽く迄、 密で紡いだ嘗ての絆を、 前提にしてこそ、 成るのだ。
其れ故に。
疎が、 疎の儘で残存する事は。
極めて稀有で。
其の因が、 何れに在るのか。
幾度と無く想い返しても、 不可思議なのだ。
何度か、 電信が飛び交う事も。
何度か、 電話で話した事も。
何度か、 逢った事も。
総てが、 隔年近い断片に、 過ぎなくて。
同じ様な、 希薄な繋がりの中で。
同じ様に、 何度も違う影が通り過ぎて行った、 其の中で。
「私ずっと小坊主の携帯だけは消さなかったのって。」 「好きだったからなんだよ。」
あの子の其処に、 唯一、 居続けた理由を。
きっと。
ずっと、 探し続ける様な。
そんな気がするんだ。
愚図だから。
---------- References Aug.02 2004, 「挑発の応えに成り得る質でしたか」 Oct.22 2003, 「何を残して消えたのですか」
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2011年09月26日(月)
---------- History
2005年09月26日(月) 何方から生じた波なのでしょうか 2004年09月26日(日) 何が詰まった恋文でしょうか 2003年09月26日(金) 少し消しておけませんか 2002年09月26日(木) まだ癒えて無いのか
< 何を求めて逢うべきでしょうか >
より永く、 より強く。
互いの内に、 自身の覚を残存させようと、 希うから。
極限られた刻の、 在り様に。
様々な工夫を、 凝らすのだけれど。
例えば。
其の、 残された覚もが、 惑うのならば。
互いの、 其の刹那に。
重きを据えるべき、 其の指標は。
何処に在るのだろう。
「ずっと手を繋いで居たから。」 「何だかもう寂しいんだよね。」
「うん。」
「でもね。」 「心の中は温かいの。」
「何か変な感じだよな。」
温感の欠如と。
想いの充足と。
案外簡単に、 人は矛盾を抱えて了うね。
---------- References Jul.26 2011, 「履歴に値する想いでしょうか」
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2011年09月19日(月)
---------- History
2010年09月19日(日) 其処では吸わない約束じゃありませんか 2004年09月19日(日) 其処迄限界に近かったのですか
< 会話する気は在るのでしょうか >
決して、 特別な場では無く。
平易な、 何の変哲も無い処にこそ、 真が宿り。
飽く迄。
其の、 平易の積み重ねこそが、 芯を創るけれど。
微弱な信号は。
容易に、 雑踏の中へと埋もれて終うから。
其処に、 想いが無ければ。
平易の蓄積は、 案外、 容易では無い。
もう、 其の言の葉に返す、 想いは。
恐らくは、 残って居ないのだろう。
其れ故に。
此れ程迄に、 揺れ戸惑うのだ。
久しぶりに。
「おはよう。」
「おはよ〜。」
言の葉が、 姫から打ち返され。
一瞬、 怯んで了う。
本当は、 知って居たのだろうか。
俺からの、 毎朝贈る想いに。
もう一年も、 姫は、 応えて居なかった事を。
---------- References Jun.19 2011, 「千切れた芯は結い直せますか」
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2011年09月13日(火)
---------- History
2009年09月13日(日) 調べに心を寄せられましたか 2005年09月13日(火) 想い以外も縒り逢わせられますか 2004年09月13日(月) 吸い尽くし終えましたか 2003年09月13日(土) 距離を埋める技術なのでしょうか
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