雲間の朝日に想うこと


< 委ねぬ信頼は在るのでしょうか >


自身の、
信を委ねる事と。

自身が、
依存する事。


其の両者には、
厳然たる差異が在るのだろうか。

其れとも、
程度の差に過ぎないのだろうか。











個の範囲の一部を、
他に預け差配させる事が。

依存だと言うのなら。



個と個とが縒り逢わせた想いで、
新たに創り上げられた、
其の対象が。

個の範疇に連なった時点で。


其れは、
依存に他ならない。





けれども。



新たに創り上げられた、
其の対象は。

個との関わり無しには、
存在し得ないのだ。























強く。
強く。

個の能力を意識する余り。



 「信頼してないのは小坊主の方だよね。」
 「小坊主のこと信頼してるんだよ。」
 「ちょびっとだけれどね。」


姫へ委ねる信が、
目減りする。



















信の意味する境目は。

依存に属さぬ頼は。


果たして、
何処に在るのかな。






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2009年03月25日(水)


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History
2007年03月25日(日) 望む変化は何の為ですか
2006年03月25日(土) 糸は切れたのでしょうか
2005年03月25日(金) 隠した悪さが在るのでしょうか
2002年03月25日(月) 俺の想いに重さを感じますか



< 外泊よりも望まれて居ますか >


自身の欲を天秤に乗せて。


理や、
義や、
範に準じて。

其の優劣を、
定めるのだけれど。




判断基準が消失した、
酩酊下に於いて。

天秤は、
何方に傾くのだろう。









猿が朝四を欲する様に。

より早い望みが、
優先的に選択されるのか。



其れとも。

欲の大小を天秤に掛けて、
より強い望みが、
軽重に反映されるのか。





















 「泊めても良いですか?」

 「お世話になります。」
 「よろしくお願いします。」


遠慮がちに、
姫の友人から届いた電話に、
そう応え。

安心して、
眠りに就いた筈の俺の上に。










 「玄関が開かなくてさ!」
 「面倒臭くなって早く帰って来ちゃったんだよね!」


何時の間にか。

酒臭い息を振り翳して、
支離滅裂の姫が、
居た。

























帰って来たって事は。

帰って来たかったって事は。


少しは、
此処に居たいと言う願いが在るって事なのかな。







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2009年03月08日(日)


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2005年03月08日(火) 其処まで大切な物ですか
2004年03月08日(月) 爪痕程度で櫻を散らせますか
2002年03月08日(金) 心に蓋をするのですか
2001年03月08日(木) 何故胸の内を開けたのか



< 皆一緒が良いのでしょうか >


家。
園。

ずっと、
ずっと、
一つの集合体で在り続けた、
其の何れもが。



自身と周囲の境界に在る、
差異を感知し。

其の差異に対する理解が、
育ち在る事で。


本当は、
一つでは無い事に気付く。








其の時。

本来の喜びよりも先に、
哀しみが、
誘発される物なのだろうか。


其れとも。

其れも、
様々な応答が存在して、
個性に内包される物なのだろうか。










 「おんなのこのおまつり?」


雛飾りを飾り付ける、
其の手を留めて。

娘は、
哀しそうな瞳を向ける。

































 「大丈夫。」
 「パパには男の子のお祭りが在るからね。」


そう応じながら。


端午の節句の頃迄には。

或いは、
子供の祭りを理解するのだろうかと、
想いを馳せた。






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2009年03月03日(火)


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2008年03月03日(月) 呼べない人を呼びますか
2007年03月03日(土) 所構わず脱ぐのでしょうか
2006年03月03日(金) 扉の外で転びませんか
2005年03月03日(木) 自身の意見を未だ押せますか
2003年03月03日(月) 想いは別に在るのですか
2001年03月03日(土) 同じ朝日が見えましたか





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