自身の、 信を委ねる事と。
自身が、 依存する事。
其の両者には、 厳然たる差異が在るのだろうか。
其れとも、 程度の差に過ぎないのだろうか。
個の範囲の一部を、 他に預け差配させる事が。
依存だと言うのなら。
個と個とが縒り逢わせた想いで、 新たに創り上げられた、 其の対象が。
個の範疇に連なった時点で。
其れは、 依存に他ならない。
けれども。
新たに創り上げられた、 其の対象は。
個との関わり無しには、 存在し得ないのだ。
強く。 強く。
個の能力を意識する余り。
「信頼してないのは小坊主の方だよね。」 「小坊主のこと信頼してるんだよ。」 「ちょびっとだけれどね。」
姫へ委ねる信が、 目減りする。
信の意味する境目は。
依存に属さぬ頼は。
果たして、 何処に在るのかな。
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