< 中身が在れば良いのでしょうか >
飽きを打ち消す為の、 術だろうか。
日々の慣れに、 僅かでも変化をもたらす様な、 工夫だろうか。
其れとも。
額面通り。
自身の利益無しには、 事が運ばぬのか。
形だけの。
いや、 中身だけの贈物が。
眼前に、 散蒔かれた。
「はいこれ。」
「有難う。」
「箱はちょうだいね。」
「箱?」
「そう。」 「中身はあげるから。」
「中身だけ?」
「文句ある?」
自身の為の毒味役に、 仕立てられた訳でも無く。
安価と言う価値観に、 支配された選択肢でも無く。
無論。
想いを秘めた、 聖なる甘味で在る訳でも無く。
姫からは。
剥き出しの甘味が、 贈られた。
---------- References Feb.14 2008, 「高価な物では無いのでしょうか」 Feb.13 2007, 「値段の分からぬ雄でしょうか」 Feb.14 2006, 「味覚が狂っただけでしょうか」
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2009年02月14日(土)
---------- History
2008年02月14日(木) 高価な物では無いのでしょうか 2006年02月14日(火) 味覚が狂っただけでしょうか 2005年02月14日(月) 揺らぎが減って居るのでしょうか 2003年02月14日(金) 勝る物が有りますか
< 何割が仮初めの笑顔ですか >
新たに、 一つの要素を動作させる機能を、 獲得し。
続いて、 其の機能を圧する力が、 身に備わり。
最後には、 其の機能を自在に統べる能力が、 手に入る。
成熟の過程で顕在化する、 其の順序は。
或いは。
一般化可能な程、 広範囲にもたらされる原則なのだろうか。
「おめでとー。」
「ふーってして御覧?」
「きえたよ!」
唯、 魅入られる様に視線を逸らさぬ、 其の刻が。
唯、 恐怖の対象としての炎に、 すり替わり。
そして。
吹き消す意味を理解した娘の、 其の背後で。
「小坊主を嫌いなんだよね。」
「私を嫌いでも良いから。」 「娘の前だけは仲良い振りしようよ。」
獲得した筈の絆が。
唯、 自身を縛り付ける制約へと、 すり替わり。
最後には。
機能的な有用性のみで繋がる箱へ、 遷移を遂げる。
ずっと、 飼い慣らされるべきだろうか。
嫌いな雄と、 笑いながら何かが出来ると言うのかな。
未だ。
---------- References Feb.03 2008, 「春を呼ぶ蝋燭でしょうか」 Feb.03 2007, 「炎なら覚えて居るでしょうか」
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2009年02月03日(火)
---------- History
2008年02月03日(日) 春を呼ぶ蝋燭でしょうか 2007年02月03日(土) 炎なら覚えて居るでしょうか 2006年02月03日(金) ほのかに春が薫りますか 2005年02月03日(木) 何故に其の手を切らぬのですか 2004年02月03日(火) 自覚に縛られ自壊するのでしょうか 2003年02月03日(月) 余裕に見えましたか
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