自身の、 耳を傾ける事無く。
相手から、 自身へ届けられる言葉を、 其の儘、 素通りさせる事は。
想いの欠如に、 他ならない筈だから。
自身が、 何の様な状況下に在っても。
相手の言葉に、 耳を傾けようと想い。
想いに、 不足が生じた時には。
相手の言葉の、 重要度には依らず。
反省の想いを、 胸に抱くのでは無いのだろうか。
其れ故に。
「今日の双子座、ビリだよ?」 「ちょっと!」 「新聞に夢中で私の話聞いてないでしょう!」
「ごめん・・・。」
今朝の、 姫の尤もな指摘に。
自身の想いの不足を、 恥じたのに。
姫は何処かに、 価値基準を、 棲まわせて居るのだ。
俺の重要度とは、 異なる基準で。
「私スライムなんだから!」 「早く電話切って!」
姫の、 大切な其奴は。
俺の、 電話越しの相談より、 重要なんだね? |