2008年11月19日(水)  美しさを感じる心

家の中がどんどん荒れている。わたしの仕事が忙しいと片付けが追いつかないのは昔からなのだけど、魔の二歳児というちらかし要員が一人増え、加速度的にものがあふれ返り、収拾がつかなくなっている。家中の壁がシール貼り場になり、お絵描き帳になり、粘土が絨毯にへばりつき……どこまで行ってしまうのか、怖いような楽しみなような。客人が来ると突貫大掃除を敢行するのだけど、仕事が立て込んでいると、人を招くどころではなく、掃除の機会もなくなってしまう。

今朝の読売新聞に、「『美』感じる心 育てよう」の見出しで宮大工の小川三夫さんが文化遺産などへの落書きをどうやって防ぐかについて語っていた。「大切なのは、美しさを感じる心をはぐくむことだ。人は美しいと感じたものを傷つけようとはしない」とあるのを共感して読んでいたのだが、そうした心をはぐくむためには「親が身の回りをきれいにして、美しい空間で子どもを育てることが大事」「親が部屋を清潔にしておけば、子供も自然に掃除するようになる」とあり、頭を抱えてしまった。子どもが手当たり次第汚してかかるのは、「ここは汚してはいけないところ」かどうか区別がつかないほど家の中が美しくないからなのかもしれない。ううむ。

2002年11月19日(火)  白い巨塔


2008年11月16日(日)  『七人は僕の恋人』→シブヤさんの結婚パーティ

本田劇場にて大人計画ウーマンリブシリーズ第11弾『七人は僕の恋人』を観る。2005年に観た『七人の恋人』の女優版。阿部サダヲさんがオカマのマタニティビクスインストラクターを演じたり、巨大ウンコに刺さっていたりという衝撃に度肝を抜かれた男性版に比べると、女性版はおとなしめ……と思っていたら、デビューから数十年経ってじいちゃんになってるアイドル・ズッキーを追いかける女たちの話はパワー炸裂。おかしくて、かなしくて、笑った後にしみじみとなった。ズッキー役の池田成志さん、「体は老人、心は青年アイドル」を見事に痛々しく演じていて、さすが。それにしても、「精子たちの会話」(精子役のかぶりもの姿がなんともいえない)とか、宮藤官九郎さん、面白いことを考える。「外の世界に出て、中流で終わりたくない」なんていう精子の悲哀を語らせて、観客にうなずかせてしまうのだから、さすが。

夜は広告会社時代の先輩、シブヤさんの結婚パーティ。相手の女性は出会ったときに同じ職場にいたので、会場は元同僚だらけの同窓会状態。16歳差の結婚について、からかうようなスピーチもあったけれど。新婦は「年の差を感じたことはありません。彼をクリエイターとして尊敬しています」ときっぱり。かっこいい。

年の差とよく言うけれど、長い人類の歴史や長い一生を考えたら、数十年なんて誤差みたいなもの。下手したら運命の人は、ずっと過去やずっと未来に生まれ堕ちているかもしれない。事実、歴史上の人物に本気で惚れて現実に出会う相手に興味を持てない人もいるし、めぐりあえる時代に居合わせただけでもすごいことなんじゃないかしらん。

2007年11月16日(金)  三丘スポーツ史3に『寄り道ブドウ』掲載
2006年11月16日(木)  映画『フラガール』に拍手
2005年11月16日(水)  『天使の卵』ロケ見学3日目 ミラクル


2008年11月15日(土)  陶芸教室の成果

ダンナの小学校時代のの同級生、壇上君の陶芸教室(>>>10月13日の日記)の作品が届いた。一緒に参加したわたし、ダンナ、ダンナ妹、友人セピー君、セピー君のお母さんの5人分をまとめて届けてもらったので、他の人の作品も鑑賞させてもらう。セピー母のキャンドルケースとセピー君の邪視(目を象った置物。魔除けに使われるそう)は芸術センスを感じさせる出来映え、ダンナ妹の「ひとり酒用コップ」は、焼く前はビールジョッキサイズだったのが、縮んでひとまわり小さくなり、ちょうどいいサイズになった。わたしが作ったハートの器は、急いで仕上げたせいで上薬の塗りにムラがあるのだけど、中におかずを盛ればうまく隠れる。早速晩ご飯のサラダを盛りつけて見ると、サラダと器が互いに引き立てあってくれた。大小ふたつあるし、お客様が来たときにテーブルに出して、「これ、自分で作ったのよ」と自慢してみよう。

ダンナも同じ目論みを持って一輪挿しを作った(途中で真ん中を区切ることを思いつき、二輪挿しになった)のだけど、困ったことに、水が漏る。しかも、底から盛るので、花瓶として使うには致命的。講師の壇上君は、小学校の図工の時間にダンナに作品をほめられたことが陶芸家を志す理由のひとつになったらしいが、「一万人教えて、水が漏ったのは初めて」と嘆いていた。役には立たないけれど、話のネタには使えそう。

2007年11月15日(木)  マタニティオレンジ204 最近の目覚ましい成長
2005年11月15日(火)  『天使の卵』ロケ見学2日目 旅人気分
2004年11月15日(月)  「トロフィーワイフ」と「破れ鍋に綴じ蓋」
2002年11月15日(金)  ストレス食べたる!


2008年11月14日(金)  百均ブログ探偵と『江戸宵闇妖鉤爪』

先日、朝の情報番組に市川染五郎さんが出演して、江戸川乱歩を歌舞伎でやると紹介していた『江戸宵闇妖鉤爪(えどのやみあやしのかぎづめ)』。これ、観たいなあと思ったら、念ずれば通ず、数日後にダンナの友人から招待券が二枚舞い込んだ。ダンナが仕事で行けないというので、以前一緒にバレエを観たカヨちゃん姉妹に声をかけると、お姉さんがつきあってくれることになった。

お姉さんと会うのは今日が3度目。そのうち一回は挨拶をしただけなのだけど、自称「ブログストーカー」で、いまいまさこカフェ日記を愛読されてすっかり今井雅子通なので、話は早い。歌舞伎ファンのブログも見歩いていて、「顔出ししている人が多いから、今日も見かけて、声かけそうになったわ。でも顔出しって危険よねえ」とお姉さん。勘が鋭く、会ったことのない人のブログから異変や事件を嗅ぎつける鼻が利くのが自慢で、妹のカヨちゃんからは「姉をモデルにブログ探偵ってドラマ書いて」と売り込みがあった。カヨちゃん姉妹と以前盛り上がった「百均刑事(ヒャッキンデカ)」()特技のひとつにブログ解読を加えてみようか。

さて、肝心の舞台は、火を噴いたりワイヤーで吊って立ち回りしたり、首外れ人間やろくろっ首が登場する妖しい見世物小屋あり、大凧での宙乗りありで、とにかく派手で見応えがあった。染五郎は恋人(商家の娘お甲)と愛人(女役者お蘭)を相次いで人間豹・恩田に殺められ、気がふれてしまう侍と人間豹の二役。恩田に狙われる明智小五郎(松本幸四郎)の女房・お文はお蘭に似ているという設定で、恩田の標的にされる三人の女は、市川春猿の一人三役。

人間豹と明智の対決という明快な筋立て、台詞も現代語調でわかりやすく、イヤホン解説なしでも十分ついていけた。わたしのように歌舞伎を見つけない観客には、打ってつけ。乱歩の世界を江戸時代の設定にうまく移した脚本は、ケダモノのような猟奇殺人者として見えていた人間豹・恩田の葛藤と苦しみをあぶり出し、人間を傷つけるしかない彼の生き様に同情すら覚えさせてしまう。恩田の母(彼女もまた人間豹)は行き場のない捨て子に手を加え、異形の見世物として育てているのだが、その行為を悪だと断じることができるのか、子どもを捨てる人間はどうなのだ、と明智に恩田が突きつける場面、松本幸四郎と市川染五郎の父子対決の緊張感もあいまって、目が離せない名勝負となった。また会おうと明智に言い放ち、大凧とともに宙に舞った恩田の大見栄に、拍手が鳴り止まなかった。シネマ歌舞伎『文七元結』もよかったけれど、やはり生の迫力は格別。

思いがけない招待券で、いいものを見せてもらった。開演前、カヨちゃんのお姉さんが「私なんかが誘ってもらっちゃっていいのかしら。瓢箪から駒だわ」と言った。「もう少ししっくり来る表現があったような」とわたし。渡りに船でもないし、二階から目薬でもないし。「引き出しを開けたらお饅頭が入っててラッキーって感じなんだけど」とお姉さんが言い、「引き出しに饅頭。なんか近い気がします」などと言っているうちに幕が開いた。そして、2時間半後。「よかったねえ」と劇場を後に歩き始めたときに、「棚からぼた餅!」と思い出した。饅頭がぼた餅にたどり着くのに、歌舞伎一本。チケットのお礼にと、お姉さんから長崎・福砂屋のカステラをいただく。二切れ分が個装になった食べきりサイズ。ぼた餅にカステラがついてきた。

2007年11月14日(水)  マタニティオレンジ203 サロン井戸端「お金で買えないもの」
2006年11月14日(火)  マタニティオレンジ29 読書の秋
2005年11月14日(月)  『天使の卵』ロケ見学1日目 なつかしの京都
2004年11月14日(日)  『バニッシング・ポイント』@ルテアトル銀座


2008年11月13日(木)  このごろのたま語「ママのにおい」

娘のたまがワーンと泣いたので、よしよしとだっこして慰めたら、「なみだ ふいてよ」と言う。赤ちゃんみたいな力まかせな泣き方と大人っぽい言い方のギャップに面食らった。

数日前の朝、たまは突然「おねえさん宣言」をした。
「たまちゃん あかちゃんじゃないよ。おねえさん。ぜーんぶ おねえさん」。
ぜーんぶと強調するところが、何ともおかしい。そのくせおっぱいを欲しがり、指をしゃぶり、トイレは事後報告。でも、言葉の使いこなし術は、ずいぶんお姉さんになった。ボケと突っ込みらしいやりとりもできるようになりつつある。

た ま「どうぶつ かう」
わたし「どんな動物飼うの?」
た ま「キリン」
わたし「キリンは大きいから、うちに入らないかなあ」
た ま「ちいさいキリン かう」
わたし「小さいキリンってどれぐらい?」
た ま「これぐらい(と親指と人差し指で切手ぐらいの大きさを作る)」
わたし「そんなに小さいの? なんて名前?」
た ま「キリンです」
わたし「キリンですって名前?」
た ま「うん。『キリンです』って かいてるの」
わたし「どこに書いてるの?」
た ま「かべ」

保育園の帰り、手をつないでこんな話をしていると、仕事のことはいったん忘れて、たま流に言えば、「ぜーんぶおかあさん」に切り替わる。「あ、におい」と、たまが言い、「なんのにおい?」と聞くと、「くものにおい」と答えた。それから、「あかの におい。みどりの におい。ママの におい」と続けた。つなげると、詩みたいだ。

あ、におい。
くもの におい。
あかの におい。
みどりの におい。
ママの におい。

いきなりアスファルトに大の字に寝っ転がったりもする。「何やってんの?」と聞くと、「くも みてるの」なんて言う。空はすっかり暮れているけれど、黒に近い群青色に目を凝らすと、確かに雲はゆっくり動いている。

ショップ99で買い物しようねと手を引いて歩いて行くと、「キュッキュ おそら おんでるね」と言い出す。えっと思って見上げると、2階の高さに看板が掲げてある。寒さに縮こまっている大人に見えないものが、身長80センチの子どもには見える。

お世話ごっこ人形のポポちゃんと遊びながら、たまは「ポポちゃんすごいね。どこでおぼえたの?」とおねえさんぶってほめている。「すごいね。どこでおぼえたの?」は最近のわたしの口癖。

2007年11月13日(火)  Suicaで木村家のパンは買えません
2006年11月13日(月)  マタニティオレンジ28 バリアフリーを考える
2003年11月13日(木)  SKAT.2@Wired Cafe


2008年11月12日(水)  いろんな思いがぐるぐると『ぐるりのこと。』

「まだ観てないの?」と何人に言われたかわからない『ぐるりのこと。』をようやく下高井戸シネマでつかまえる。『ハッシュ』の橋口亮輔監督の6年ぶりの新作というだけで観に行く理由十分だったのに渋谷でのロングランも見逃し、今日になった。

ザ・マジックアワーを遅れに遅れて観たら、劇中に登場した日めくりカレンダーがその日へのカウントダウンだったように、今日の『ぐるり』も今日観る作品だったなあと思えた。表面張力ぎりぎりで持ちこたえている感情のコップの水の張りつめた感じやあふれる瞬間を実にリアルに描いていて、「ああ、そうだよね。これ言われたら危ないよね」などと自分の体験に重ねてしまったのだけど、ちょうど今朝、ひさしぶりにダンナ相手にコップの水をこぼしてきたところだった。粗大ゴミを出すが保育園に娘を送るかの二者択一でダンナは保育園を選んだのだが、めったに送ることがないので、そのたびに園に着いてからの手順を説明しなくてはならない。いい加減覚えてよと思いつつ、昨日のうちに着替えなどは翌日分を用意しておいたので、「ほとんどセットしてあるから。あとは、この連絡帳を壁のポケットに入れて、着替えを持ち帰った袋2つを部屋の中と廊下に一つずつかけるだけ」と言ったら、「なんだ、全然セットできてないじゃん」。その最後の一滴で表面張力は破られ、「だいたいねー、送るのはわたしの仕事って決まってるわけじゃないんだから。そっちにももっと行って欲しいんだから」とウラミツラミが飛び出した。娘と保育園まで歩くのは楽しいし、苦痛だと思ってはいないつもりだったのだけど、忙しさに心を亡くしてしまうと、水面下に不満をためこんでしまう。コップの水があふれる瞬間まで、違和感の滴を一滴ずつ集めてコップのすれすれまで満たそうとしていることに本人も気づかなかったりする。

肉じゃがを冷蔵庫から出そうとしたのか冷蔵庫に入れようとしたのか、はずみで皿からじゃがいもがひとつ床にこぼれた瞬間、「もうイヤ!」と皿ごとひっくり返してしまったのは、まだ20代の頃だったか。子どもを産んだ後に、なにげない一言で涙のダムを決壊させたことも何度もあった。そんな自身の「あのときいっぱいいっぱいだったんだなあ」という出来事が次々と思い出された。それでもわたしはささやかな水たまりをこしらえては自然乾燥でやり過ごしている。あふれた水に溺れずに済んでいるのは、こんな自分を受け止めてくれる人たちがいるからなんだろうな、と生きることの厄介さと救いについて考えさせられた。

2007年11月12日(月)  寝耳に水
2006年11月12日(日)  マタニティオレンジ27 川の字 朝の字
2004年11月12日(金)  何かと泣ける映画『いま、会いにゆきます』
2002年11月12日(火)  棗
2000年11月12日(日)  10年後に掘り出したスケジュール帳より(2010/11/29)


2008年11月11日(火)  四半世紀前の「今」の『昔も今も笑いのタネ本』

図書館の「今日返された本のコーナー」で目が合った『昔も今も笑いのタネ本』を読む。著者の宇野信夫氏は、歌舞伎狂言作者でラジオドラマも手がけられていたようだから、脚本家の大先輩ともいえる。

「間抜けな泥棒」と「ヤブ医者」がよく出てくる。患者から文句を言われたことがないのは、診た患者がすぐ死んでしまうから、といったオチ。今だったら政治家や官僚がたたかれるところだ。江戸から大正の頃まで、風呂屋の洗い場で、まだ湯船につかっていない人が通るときは「冷えものでござい」と声をかける習慣があったなど、庶民の風俗もずいぶん違う。時代をさかのぼった自分の国に、カルチャーショックを受ける。

それなりにくすっと笑えるものもあるのだけど、笑うまでに考えてしまうものが多い。昔の小咄をまとめたとはいえ刊行は1982年6月だから、まだ四半世紀しか経っていないのだけど、なじみのない言葉が次々出て来る。時代小説や歴史小説を読み慣れていれば、もう少し理解できるのだろうけれど。古典というほど古びていないのに、辞書を引きながらの読書となった。

なげいれ  生け花で壺や筒状の花器に自然の枝ぶりを活かすようなかたちに生けること。
主取(り) しゅうとり。武士などが新たに主人に仕えること。
へっつい  かまど。竈(へ)つ火が変化したもの。
大黒    僧の妻。
反魂香   はんこうこう。たくと死者の霊が煙の中に現れるという香
上布    じょうふ。カラムシからとった糸で織った、上等の麻布。

「莨」という字が何度か登場して、これは何と読むのかと思ったら「たばこ」だった。昔は煙草ではなくこう書いたのか。そういえば、「せりふ」もこの頃は「台詞」が一般的だけど、子どもの頃は「科白」をよく見かけた気がする。ほんの数十年で日本語がずいぶん変わってしまっている。

わからなかったのが、「がれん」。「鯉魚屋(りぎょや)」と客に呼ばれ、「鯉を鯉魚をいう。これしきのことを知らぬとは」となじられた鯉売りが、鯉の値段を聞かれて「がれんにしておきやしょう」と答え、「これしきのことを知らぬとは」とやりこめ返すので、「がれん」は何かの音読みなのだろうと思うのだけど、はて。

声を上げて笑ったのは、「おない年」という小咄。
「右足が痛んでなりません」
「年のせいだよ」
「でも先生、左足も同い年だが、ちっとも痛みません」

2007年11月11日(日)  マタニティオレンジ202 子育て戦力外の鈍感力
2006年11月11日(土)  ウーマンリブvol.10『ウーマンリブ先生』
2003年11月11日(火)  空耳タイトル
2002年11月11日(月)  月刊デ・ビュー


2008年11月09日(日)  はじめてヤフオクで買い物

娘のたまを連れて披露宴に出ることになり、ドレス探し。ベビードレスのレンタルを調べてみると、一泊で7000円からといういいお値段。買うとその倍ぐらいはするのだろうか。でも、すぐに小さくなってしまうし。だったら古着が出回ってないだろうかとヤフオクをのぞいてみると、あきれるほどたくさんの新品ドレスがよりどりみどりで並んでいる。下は1円からで、数千円というものもずらり。片っ端から見ていると日が暮れてしまう。

気になったドレスをいくつかチェック。入札などの動きがあると、メールで知らせてくれる。アメリカ製のドレスに入札すると、あっさり落札。届いたドレスはとてもかわいくて感激したのだけど、ドレス代と送料と代引き手数料を合わせると、出品者のR's babyさんのオンラインショップで直接買ったほうがお得だったことがわかり、試合に勝って勝負に負けた気分。ドレスの陳列もこちらのほうが美しくて選びやすい。ヤフオクで買い物するときは、出品者のサイトもチェックすべしの教訓を得た。

2007年11月09日(金)  島袋千栄展『メリーさんの好きなもの』
2006年11月09日(木)  マタニティオレンジ26 六本木ヒルズはベビー天国
2005年11月09日(水)  『ブレーン・ストーミング・ティーン』がテレビドラマに
2003年11月09日(日)  小選挙区制いかがなものか
2002年11月09日(土)  大阪弁


2008年11月08日(土)  7か月ぶりにご近所さんの会

転職で大阪暮らしとなったご近所仲間のミキちゃんの上京に合わせて、ミキちゃんと彼氏のT氏と、K家の親子三人がわが家に集まった。ロンドンに住むY家がそろうとご近所仲間全員集合なのだけど、日本にいるメンバーが一堂に会するのもY家の一時帰国に合わせて集まった3月30日以来7か月ぶりのこと。

突然の開催にあたふたと大掃除をし、用意した食事は、「アスパラの生ハム巻き」と新聞でちょうど見つけた「ごまマヨネーズの根菜サラダ」と栗原はるみさんの『ごちそうさまをききたくて』で唯一作っている「豚肉の梅肉蒸し」。あとは銚子で買った干物の金目鯛を焼き、みょうがごはんと味噌汁。K氏がおつまみをたくさん買ってきてくれたおかげで、にぎやかな食卓となった。お酒は以前T氏が置いていってくれた真澄。まろやかで食事との相性も良く、くいくい飲んで空けてしまった。

食後は、清月堂の生菓子。食後酒に「小石川植物園で拾った梅で漬けた梅酒があった」と思い出す。5月に漬けたから、そろそろ飲み頃。どんな味に仕上がっているのか、そもそも飲める味なのか、その毒味をするのに気のおけないご近所仲間は打ってつけ。悲惨な出来になっていても、笑い話として味わってくれる。ラム酒、ホワイトリカー、日本酒、家にあるお酒で手当たり次第つけたので、フレーバーいろいろ。ラム酒が合いそうという意見で、ラム梅酒を漬けたジャム瓶を開ける。ロックで飲むと、おお,意外や意外、うまいではありませんか。5月にたまと梅を拾ったときのことを思い出しながら、あの梅がこんなにおいしいお酒になるとは、といい気分で酔った。

それぞれの仕事のことや家族のことや株価のことやロンドンにいるY家のこと、昔みんなで行ったSLの旅や踊り子号の旅のこと。話題が尽きなくて、何の話をしていても楽しくて勉強になるご近所仲間と、このまま年を重ねて、子どもたちも仲良くなって2代3代と続いたら面白いだろうなあと思う。

年を重ねるといえば、実在の合唱団を追ったドキュメンタリー映画『ヤング@ハート』は、お手本にしたい人生の大先輩がたくさん登場。何歳になってもロックする、その心意気に拍手。本日公開。

2005年11月08日(火)  『スキージャンプ・ペア〜Road to TRINO2006〜』
2003年11月08日(土)  竜二〜お父さんの遺した映画〜


2008年11月07日(金)  お風呂で牛乳屋さんごっこ

保育園に娘のたまを迎えに行くと、同じクラスのたっ君が「きょう じいじ おやすみ?」と聞いて来た。帰りが遅い日にわたしの代わりに迎えに行ってくれるダンナ父の出番が増え、「たまちゃんのじいじ」は子どもたちにおなじみの顔となっているらしい。たまはじいじばあばの家ではぐずらず機嫌良く夜は一度も目を覚まさず、「こんなにラクなら、いくらでも預かれるわ」とダンナ母は言ってくれるが、2歳児なりに遠慮や我慢をして、いい子にしているのだと思う。そのいじらしさを受け止め、一緒に過ごせる時間はしっかり向き合おうと心がけている。

最近おふろの中では、「牛乳屋さんごっこ」がお気に入りの遊びで、湯船に浮かべた紙コップに牛乳を注いではすすめてくる。

わたし「これ、何の牛乳?」
た ま「れいぞうこの ぎゅうにゅう」
わたし「普通の牛乳?」
た ま「コーヒーぎゅうにゅう」
わたし「じゃあ、まぜまぜして」
た ま「まぜまぜ。はいどうぞ」
わたし「おいしいよ、このコーヒー牛乳」
た ま「(もう一つのコップを差し出し)はいどうぞ」
わたし「え、もう一杯?こんどは何の牛乳?」
た ま「たまちゃんの おしりの にゅうにゅう」
わたし「それはちょっと、イヤだなあ。ほかの牛乳下さいな」
た ま「はいどうぞ」
わたし「これは何の牛乳?」
た ま「ワニの ぎゅうにゅう」
わたし「そっかー。ワニさんにもおっぱいあるんだね?」
た ま「うん。くろいの」

会話にボケ突っ込みらしきものが生まれてきて、お風呂の中でけらけら笑い合っている。子どもを相手にすると否応なくお母さんモードに切り替えなくてはならないけれど、それがいい気分転換になり、生活にメリハリがついている気がする。

2006年11月07日(火)  シナトレ6『原作もの』の脚本レシピ

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