最近知った言葉、トロフィーワイフ。文字通り「トロフィーのように見せびらかす妻」を指すらしく、「あの人の奥さんはトロフィーワイフよね」などと羨望と嫉妬をブレンドした口調で使われていたのだが、今まで聞いたことがなかった。わたし自身は「みっともないから引っ込んでいなさい」と隠されるほうなので、自覚する機会がなかったとも言える。ところがトロフィーワイフの意味をよく調べてみると、もともとは「成功した男が糟糠の妻を捨てた後に手に入れるステータス妻」のことで、決してほめ言葉ではない。美人妻と結婚した男友達に「トロフィーワイフだね」などとからかったら、友情にひびが入るところだった。妻だけじゃあ不公平という声に応えてか「トロフィーハスバンド」という言葉もある。こちらは「バリバリキャリアの妻を支える専業主夫」を指すらしい。ほめてつかわす、ということなのか。
お似合いの二人を指す言葉だと勘違いして使っていたのが、「破れ鍋に綴じ蓋」。そもそも「割れ鍋に閉じ蓋」だと思っていたのだが、その前に「割れ鍋煮閉じ豚」という料理か何かだと思い、「煮閉じ豚っておいしそうですね」と言ったら、「ワレナベニトジブタじゃなくて、ワレナベニ、トジブタですよ」と教えられた経緯がある。「綴じ蓋」は「壊れた部分を修繕した蓋」のことで、「破れ鍋」とは不良品同士のカップル。おめでたいわたしは「運命のように相性ぴったり」の意味だと勘違いしていたのだが、実際は「どんな人でもそれなりの相手(配偶者)が見つかる」というあまり救いのないニュアンス。どちらかと言うと、「蓼食う虫も好き好き」「捨てる神あれば拾う神あり」に近い。ムッとさせてしまった方、ごめんなさい。
2002年11月15日(金) ストレス食べたる!