大人計画のウーマンリブ公演vol.10「ウーマンリブ先生」を観る。作・演出:宮藤官九郎。クドカンも劇団も勢いがあるけど、観客も負けてない。わたしの両隣さんは体を揺らせて笑いっぱなし。このパワー、発電できそう。
官能作家(松尾スズキ)が缶詰になっている旅館が舞台。そこはかつて殺人事件が起きた現場でもあり、殺された仲居の娘が仲居となって働き、刑事となった息子も出入りしている。作家のもとに「ウーマンリブ文学賞」の落選理由を告げに来る男女(古田新太、伊勢志摩)が作家の小説を朗読。こっぱずかしい性描写をマイクであっけらかんと。エロやグロを堂々とやるほど、客席も遠慮なく大らかに笑う。最初はちょっと引いたわたしも、いつの間にか笑いの渦に巻き込まれる。ナンセンスなバカ騒ぎを繰り広げているようでいて、殺人事件の真相に迫るサスペンスにもなっていたのは、さすが。場面転換の幕として、スクリーンとして大活躍する障子の使い方も面白かった。
チラシを見ていて、懐かしい名前を発見。ヘアメイクの大和田一美さんは、広告の仕事をやっていたときに知り合い、何度か髪を切ってもらっていた。登場人物たちのヘアスタイルを、近況報告を見るように、見た。
| ウーマンリブ先生 作・演出:宮藤官九郎 11月2日(木)〜19日(日) サンシャイン劇場 夏祭冬助(作家):松尾スズキ 川西春(夏祭の妻):池津祥子 男島礼子:伊勢志摩 シズル:宍戸美和公 椎名あや:猫背椿 橋爪巌:皆川猿時 じゅん:荒川良々 アオバ:平岩紙 猿飼洋介:少路勇介 小田島:星野源 ミズホ:宮沢紗恵子 屋敷(編集者):宮藤官九郎 塩谷五郎:古田新太
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2003年11月11日(火) 空耳タイトル
2002年11月11日(月) 月刊デ・ビュー