スキージャンプ・ペアってすごく面白い、と会社時代の同僚のアートディレクターたちが大騒ぎしだしたとき、なんて面白いことを考える人がいるんだろう、と驚いた。「スキージャンプをペアで飛ぶ」という思いつきもすごいけど、それを見事なCGで表現し、解説までつけてやりきったことがすごい。DVDも売れ続けているらしいが、さらにこの競技が2006年トリノの正式競技になるまでがドキュメンタリー映画になってしまった。
タイトルは『スキージャンプ・ペア〜Road to TRINO2006〜』。よくよく聞くとトリノ・オリンピッグ(Olympig)と言っているし、ひとつひとつの小ネタはギャグに走っているのだが、作りはあくまで王道NHKドキュメンタリー風(いかにもそれっぽく作っているところが笑える)で、実在の人物が大真面目にインタビューに答えていたりする。パロディもここまで徹底すると、バカバカしさを通り越して、すがすがしい。神妙な顔でまことしやかに語る案内役の谷原章介もはまり役で、DVDのファンの人も未見の人も心置きなく楽しめるエンターテイメント作品に仕上がっている。
今日のマスコミ向け試写が行われた渋谷シネマライズ他、全国10都市12スクリーンで来春公開予定とのこと。
2003年11月08日(土) 竜二〜お父さんの遺した映画〜