保育園の先生と父兄がざっくばらんに語り合う「サロン井戸端」に参加する。お迎え前の一時間ほど、年長組の小さな椅子をまるく並べたホールに集まったのは、園長先生と保育士さん3人とお母さん4人。今回のテーマは「お金で買えないもの」。わたしをはじめお母さんたちは「子どもの健康や成長」だと語り、保育士さんたちは「仕事のやりがい」だと語り、子どもたちがかけがえのない存在であることを双方向から確認。
「子どもとその親から学べるすばらしい仕事」「子どもにも支えられ、同僚同士も助けあえ、人と人とのつながりを強く感じられる」「自分が必要とされている、誰かの足りない部分を自分が補えることに喜びを感じる」と目を輝かせて語る保育士さんたち。それを受けて、「ここで働けることが幸せと言える人たちのいる保育園に預けられるって幸せだなあ」とお母さんの意見。園長先生は「家族とのいい関係があってこそ安心して仕事に打ち込める」とおっしゃったが、子どもを託して働くわが身に置き換えて、「保育園とのいい関係があってこそ」だとつくづく思った。
「お金で買えないもの」について一人ずつ話していくうちに、いつの間にかテーマが「わたしが幸せを感じるとき」に変わっていて、「幸せに値段はつけられないよねえ」と妙に納得。わが娘との時間がいつも以上に愛おしく思えて、井戸端が終わると娘の待つ教室へ飛んで行き、しみじみとあったかい気持ちで家路についた。
サロン井戸端は園長先生が旗ふり役になり、保育士さんたちが賛同して今年始まり、数か月に一回のペースで続けられている。先日は「祖父母の会」という企画があり、おじいちゃんおばあちゃんが園児と交流した後、先生たちと懇親会を持った。公立の小さな保育園だけど、毎月のように何かしら行事があり、よくやってくださるなあと頭が下がる。先生たちがイライラしている姿を一度も見たことがないことにも感心している。
2006年11月14日(火) マタニティオレンジ29 読書の秋
2005年11月14日(月) 『天使の卵』ロケ見学1日目 なつかしの京都
2004年11月14日(日) 『バニッシング・ポイント』@ルテアトル銀座