休日ぐらいはダンナの子育て戦力をあてにしたいところだが、休みの日こそゴロゴロしていたいダンナは、一歳児のたまよりもよく寝る。整骨院に行く間の30分だけ見ててと言い置いて家を出たら、帰宅したとき、ビエ〜ンと泣く娘の傍らで、高いびきをかいていた。二時間後に目を覚ましたダンナに「あれだけ泣いてるそばで、よく寝れるよね。死んでるかと思った」と恨み言を述べたら、「ひょっとして、パパが死んじゃったと思って、泣いてたんじゃない?」と切り返された。子育て戦力は頼りないが、鈍感力は堂々たるもの。怒る気も失せ、吹き出してしまった。目を離している間にケガをしたわけじゃないし、「ま、いっか。笑わせてもらったし」とこちらも鈍感力で応じた。
いま、『求めない』(加島祥造)という詩集が売れているという。書評などから察すると、「求めることをやめると、気持ちが楽になり、幸せになれる」という内容らしい。期待するとそこからの引き算になるのでソンした気分になるが、期待しないとゼロから積み上げるのでトクした気分を味わえる。これ、自分の子育てにあてはめると、説得力がある。ダンナに子育て戦力として期待すると、「おむつを替えてくれない」「子どもが起きているのに寝てる」などと不満たらたらになってしまうが、「いないよりはまし」ぐらいに思っておくと、イライラも半減する。
2006年11月11日(土) ウーマンリブvol.10『ウーマンリブ先生』
2003年11月11日(火) 空耳タイトル
2002年11月11日(月) 月刊デ・ビュー