雲間の朝日に想うこと


< 気紛れなだけでしょうか >


辿り着く位置が、
同一の地点に在ろうとも。

其の位置への、
道程は、
塵芥の数ほど創られる上に。



同じ過程を、
何度歩んだとしても。

触れ幅は、
毎回、
姿を変えるのだから。






一度切りの、
経験など。

如何程の役に立つと言うのだ。







寧ろ。


嘗ての状態と、
明らかに異なる今が。

余計に、
不安を誘発するのだから。





経験など、
無い方が良いのかも知れない。














 「もう。」
 「子供も産めないのかな。」


初めて観る、
姫の顔に。


 「あのさ。」
 「其の位は良く在る事だから。」
 「だから念の為に検査って言ってたんでしょ?」


戸惑いを隠しながら、
平然と、
応えを絞り出した。















想いの結晶は。

順調に、
順調に、

大きさを増しながら。








其の、
周囲の海が。

異常に多いと。




告げられた。


2005年11月28日(月)


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2004年11月28日(日) 映るのは同一の風景でしょうか
2002年11月28日(木) とどめを刺せますか





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