雲間の朝日に想うこと


< 殻が再び開く事は在るのでしょうか >


緩と、
急と、
相反する粗密波を、
遣い分けて。


自身の想いを。

巧みに、
相手の内側へ、
贈り込むのだけれど。



飽く迄。

其処には、
相手の外壁に扉が在ると言う、
条件が付随する。










現実は。




緩も、
急も。

唯、
自身を攻撃する、
苛苛しい感情の暴発と、
受け取られ。



決して噛み逢う事の無い、
互いの拍子に。

歯噛みを、
繰り返すだけだ。














沈黙も、
応酬も。

姫にとっては、
俺からの非難にしか映らない。


想いを届ける術は、
もう、
手詰まりなのだ。















 「嫌いなら良いのに。」



飛び交う刃に、
根負けするかの様に。

姫は、
言葉を絞り出した。










そうだね。

嫌いに成れば、
お互い、
簡単だね。






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2006年11月11日(土)


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2005年11月11日(金) 電気の迸る場所でしょうか





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