自身は。
決して、 他者の為に存在する訳では、 無いのだけれど。
自身の、 効力感は。
確実に、 自身の動力源として、 機能する。
其れ故に。
時に人は、 自身の、 存在意義を問い。
或いは、 他者と寄り添い。
そして。
不要論に、 酷く、 抉られるのだろう。
「湯湯婆が在れば。」 「俺は要らないのね。」
「そうよ。」
「俺の事が温かいなんて。」 「もう言わないね。」
「良いよ♪」 「言わないもんね♪」
唯の、 戯れに過ぎぬ一言に。
何れ程、 傷を負って居るかなど。
想いも、 寄らぬのだろうか。
「あー!」 「あったかいって言っちゃった・・・。」
「姫の負けね。」
「良いじゃん。」 「小坊主のいる意味があったんだから。」
其の、 負け惜しみが。
幾度も、 重なる度に。
確実に。
想いは、 捩れて行くのに。
---------- References Nov.03 2006, 「此の腕はもう不要でしょうか」
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