< 約束の華は恐怖でしょうか >
強く強く願いながら、 何れ程深く、 自身の奥底へ刻み込んで蔵おうと。
案外簡単に、 其の記憶が消え去り行く事も、 在るけれど。
強く強く、 消える事を希う記憶は。
決して、 消え去っては行かぬのだ。
其れ故に。
幼気な其の身体へ。
深く深く刻まれて了った、 此の、 忌まわしい疵は。
きっと、 永久に消える事が無い。
青空へ揚がった花火。
小正月の、 神事の合図の音へ。
「またみにいける?」 「けんかする?」
娘は、 不安そうに反応した。
幼心に刻まれた、 七夕の花火は。
大きな、 大きな、 哀しみを散らす。
---------- References Aug.05 2007, 「約束の華は離れ離れでしょうか」 Aug.06 2006, 「約束の華は待てば届くのですか」 Aug.05 2005, 「約束の華は揚がり続けますか」 Aug.06 2004, 「約束の華は違う色彩でしたか」
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2009年01月14日(水)
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2005年01月14日(金) 癒える疵が束縛に成るのでしょうか 2004年01月14日(水) 偽りの返信でしょうか 2003年01月14日(火) 夢も形に出来ますか
< 理解するのは何時なのでしょうか >
経験の無い感性に、 突然、 触れて了った時。
半ば強制的な覚醒は、 其の感性に、 如何なる附箋を貼り付けるのだろう。
弁別も、 吸収もされずに。
圧倒的な質量を保った儘、 内側へ、 流れ込む感性は。
何を誘導するのだろう。
到底理解には至らぬ事柄に、 宿る神秘性だけは。
辛うじて、 感じ摂ったのだろうか。
気圧されて。
唯、 反芻を繰り返すだけが、 精一杯なのか。
其れとも、 仲間外れを嫌ったのか。
或いは。
自身にも出来る事だと訴える、 単なる、 競争心なのかも知れない。
此れ迄の歩みを。
一冊に、 綴りながら。
「此れが。」 「お腹の中に居る時の写真だよ。」
未だ人像には程遠い、 姫の、 胎内の画を。
娘に語ると。
「おなかのなかに。」 「ぱぱのこどもがいるんだよ。」
鱈腹喰らった昼食で、 腫れ上がったお腹を摩りながら。
娘は、 必死に主張した。
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2009年01月04日(日)
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2007年01月04日(木) 想いを喰らう生物でしょうか 2006年01月04日(水) 警戒して居る筈では無いのですか 2004年01月04日(日) 理解から逃れたいのでしょうか 2003年01月04日(土) 気持ちを薄めて行けますか 2002年01月04日(金) 相手が違うと感じませんか
< 本当は消したい場所なのでしょうか >
好と、 悪と。
其の、 一方のみを内に抱く事は、 稀だから。
大抵は、 両者を天秤に諮るのだけれど。
好奇と、 逃避と。
天秤は、 其の何方に重きを置くのだろうか。
本当は。
例え一時でも、 居たく無い場所なのかも知れない。
飽く迄、 此処は過去の残骸なのだ。
久々の、 息子の家。
久々の、 黒猫。
望んで居た筈の、 再会から。
一瞬で逃げるかの様に。
「さ。」 「帰ろ?」
姫は、 帰り支度を始める。
そうね。
此処に、 住んでは居なくとも。
此処は、 元旦那の家なんだよね。
---------- References Jan.03 2008, 「想いの入口が開いて居ますか」 Aug.15 2006, 「針が進んだ証拠でしょうか」
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2009年01月01日(木)
---------- History
2008年01月01日(火) 必要なのは其れだけでしょうか 2007年01月01日(月) 案外近くに居るのでしょうか 2006年01月01日(日) 印象に残る区切りで在りますか 2005年01月01日(土) 本心を探り当てて居るでしょうか 2004年01月01日(木) 腐れた縁に想いを託して良いでしょうか 2003年01月01日(水) 矛盾する想いは願えませんか 2002年01月01日(火) 始まりはいつも俺ですか
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