雲間の朝日に想うこと


< 癒える疵が束縛に成るのでしょうか >


例え其れが、
道理に適わぬ事でも。

例え其れが、
深手を負わせる刃でも。

例え其れが、
後ろ向きの想いでも。



惑いや揺れを、
受け止め、
受け流し、
支える事に。

何の苦も無いのだ。




想いが、
前さえ向いて居れば。

或いは、
前を向く意思さえ、
其処に在れば。






其れ故に。




自身を振り返り、
強烈に、
後悔する羽目に陥る事でも。

相手の想いの奥底には、
其れは然程、
残って居ないのか。















姫の、
過去の残骸など。

幾らでも、
存在するけれど。



 「私に旦那が居る事、嫌じゃなかったの?」
 「旦那の名字使うこと、嫌じゃないの?」
 「私に・・・」
 「私に・・・」


 「一人で生きる目途が立たなかっただけでしょ?」
 「此れから生きるのに都合が良いからでしょ?」
 「前向きに成りたかっただけでしょ?」
 「前を向く方法が見えなかっただけでしょ?」



例え、
旦那の持ち物で在った時も。

姫は前を向き続け、
或いは、
前を向こうと藻掻いて居ただけだから。



奥底に残る、
迷いも、
苦しさも、
手を離す気も。

俺には、
産まれなかったのだろうか。













 「でも。」
 「私は小坊主の物じゃないよ!」


最後に、
放った姫の意地は。

俺への、
感謝の想いで良いんだよね。





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References
 May.05 2004, 「何方が必要な文字ですか」


2005年01月14日(金)


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History
2004年01月14日(水) 偽りの返信でしょうか
2003年01月14日(火) 夢も形に出来ますか





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小坊主
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