何れ程、 自身が想い続けようと。
何の様に、 自身が想いを注ごうと。
相手に、 正確に伝わらなければ。
其れは、 想いでは無いのだ。
其処に、 信頼感が在る故の、 振る舞いか。
其れとも、 身勝手な振る舞いなのか。
判別は出来ないけれど、 恐らくは、 前者なのだ。
けれども。
結果として、 相手に想いにそぐわぬ行為ならば。
自身の想いが、 何方でも。
飽く迄、 後者でしか無いのだ。
先に済ませて。
美味しそうに、 一人、 煙草を吹かして居た姫へ。
荷物を、 叩き付けた。
「探してもいなかったんだよ。」 「だからもう行ったのかなって・・・」
姫は、 言い訳しか口に出さないけれど。
其れは、 譲られた想いに、 何も想わぬ証拠でしか無い。
ほんの僅か前には、 互いに、 口にして居たじゃないか。
トイレに行きたいと。 |