使用される刻や、 或いは、 使い手に依って。
言の葉には、 案外多くの想いを乗せる事が、 可能だけれど。
飽く迄。
互いが、 互いに、 想いを持ち寄り。
其の想いを、 出来る限り近付けようと、 努力した時のみに。
其の言の葉に、 想いが乗るのだ。
其れ故に。
互いの想いが、 噛み逢わず。
間隙に棲まう歪みを、 上手に、 打ち消せぬ刻には。
言の葉には、 決して想いは乗らず。
只、 本来の意味を、 際立たせる。
自身の、 想いの底には。
確実に、 恐怖が在るのだ。
年の差や、 離婚歴を、 意識して居るのは。
俺の方なのだ。
「便利だから一緒にいるんでしょ!」 「早く次に行けば良いじゃない!」
「好きじゃなかったら。」 「姫なんかと一緒に居ないだろ!」
喧嘩腰の言の葉は。
拍子に吐いた、 俺の、 本音かも知れない。
如何して俺は、 なんかと言う言の葉を、 其処に持ち込んだ? |