2008年06月24日(火)  カレーとコーヒーとチョコレート

カレーとコーヒーとチョコレートは合うと常々思っている。チョコレートやコーヒーはカレーの隠し味になるし、コーヒーにチョコレートを足らすこともチョコレートにコーヒーを混ぜることもよくあるし、種子に凝縮された味や香りを挽いて引き出すもの同士、いろんな形で相性の良さは証明されている。そして、カレーを食べた後にはコーヒーを飲みたくなり、コーヒーのおともにはチョコレートが欲しくなる。


今日のランチはその理想をかなえるもので、先日ディナーで連れて行ってもらって気に入った八重洲の南インド料理店ダバインディアのランチでカレーを食し、道を隔てた明治製菓の100%チョコレートカフェでコーヒーとチョコレートを味わうコース。ダバインディアのランチは1200円でカレー3種類を堪能。かなりの量なのに、お皿が光るほどカレーをナンでぬぐいつくして平らげてしまった。ずっと気になりながらはじめて訪ねた100%チョコレートカフェにも感激。板チョコを模した天井、壁一面のカカオ、ロゴ入りの食器、飲み物に添えられた一口の「その日のチョコレート」、見事に100%チョコレートに徹している。スイーツは好みのフレッシュチョコレート(日替わりで4種類)をその場で詰めてくれる。今日はショコラブッセにキャラメルクリームという組み合わせを選んだけれど、コルネ(チョコルネ)やラスク(ショコラスク)も気になる。カフェラテがことのほかおいしく感じられたのは、チョコが引き立てたせいかも。

ランチをご一緒したのは、「大阪出身でコピーライター出身」という経歴がわたしと似ている劇作家で脚本家で作家の川上徹也さん。「人生のすべてをエンタテインメントに!」というキャッチコピーを掲げ、どんな仕事も面白くしてしまう企画魂の持ち主。「こんなん出ました」と案内してくれたのは、『司法書士がズバリ解決! ドラマでわかる身近なお金のトラブル』という東京司法書士会との共著。ハウツーものの編集をやったんですかと聞いたら、「もとは戯曲なんですよ」。司法書士有志の劇団「リーガル☆スター」用に書いた舞台『ボケてても、好きな人』をノベライズして解説を加えたものだそう。川上さんの手にかかれば、難しい法律用語もお金のゴタゴタもエンタテインメントになる。

2007年06月24日(日)  マタニティオレンジ135 うっかりケーキでたま10/12才
2005年06月24日(金)  『子ぎつねヘレン』ロケ見学7日目
2004年06月24日(木)  東京ディズニーランド『バズ・ライトイヤー夏の大作戦』
2000年06月24日(土)  10年後に掘り出したスケジュール帳より(2010/11/27)


2008年06月23日(月)  念ずれば、柿の葉寿司 

奈良に住んでいる高校時代の同級生、ユミちゃんが先日、大阪帰省の折に5年ぶりに再会したとき、「本場の柿の葉寿司をぜひ食べてもらいたいから送るわ」と約束してくれた。ちょうど万葉ラブストーリーの審査で奈良に縁が出来て、審査員の上野誠先生から「奈良の名産といえば柿の葉寿司ですよ。おいしいとこのは、ほんとにおいしいです」なんて話を聞いたりして興味しんしんだったので、念ずれば何とやら、とグルメ仲間の以心伝心にうれしくなった。

その約束の品が昨日届いた。「ゐざさ寿司」というお店の詰め合わせで、柿の葉寿司の他に笹でくるんだゐざさ寿司、桜の葉でくるんだ桜寿司、山菜巻が個装ではなく折詰にぎゅっと詰めてあり、その日のうちにお召し上がりくださいという新鮮なもの。奈良のできたてを東京で頬張る贅沢。口に入れた瞬間にほろりとほどける握り具合が絶妙で、米とネタの引き立て合いも葉っぱの香りも心憎い塩梅。「ぜひ食べて」と力を込めて言っていたユミちゃんの顔を思い出しながら、太鼓判を押すのもわかるわと納得しつつ、ひとつ、またひとつ。娘のたまも、大人に負けじと手を伸ばし、喜々として葉っぱをむく。おもちゃにして終わるのかと思ったら、「おいしいねえ」としっかり味わっていた。

2007年06月23日(土)  「イラン・ジョーク集」のモクタリさんと鎌倉ナイト
2005年06月23日(木)  『子ぎつねヘレン』ロケ見学6日目
2000年06月23日(金)  10年後に掘り出したスケジュール帳より(2010/11/27)


2008年06月22日(日)  マタニティオレンジ302 英語も飛び出す、たま1才10か月

2006年8月22日生まれの娘のたまは、今日で1才10か月。オギャーと生まれた瞬間、助産師さんがおなかにのっけてくれた重みとやわらかみを振り返りながら、「ずいぶんたくましくなったなあ」としみじみしてしまう。「こわれもの注意」な危なっかしさはなくなり、本人自らが破壊者となりつつある今日この頃。元気すぎるのが悩みというのは、ありがたいことだと思う。

「おっぱいを飲んで、気体と液体と固体に分ける」ことができる乳飲み子に感嘆する短歌に出会ったことがある。それ以外は泣くこと、手足をほよほよと動かすこと、手をにぎることぐらいしかできなかったところからスタートして、ずいぶんたくさんのことができるようになった。とくに1才過ぎてからの吸収力には目を見張るものがある。歩く、指を使う、言葉を発するなどは持って生まれた能力だけど、歩いてどこへ向かうか、指で何をするか、言葉で何を伝えるかはまわりの人たちからの影響を大きく受ける。鍵を開ける動きも、傘を差す動きも、人がやるのを見て、真似て、覚えた。口癖なんか、すぐにうつってしまう。わたしが連発する「待っててね」を覚えて、わたしを残して他の部屋に物を取りに行くときなどに「まててねー」と声をかけるようになったが、その言い方がやさしい感じだったので、ほっとした。

わが家の場合、保育園で過ごす時間が長いので、親が知らないところでネタを仕入れてくることも多い。ある日突然「バナナがいっぽんありました」と歌い出し、「ママいっぽん!」とすんなり発音できたのは、この応用だったのかと納得した。覚えた単語を組み合わせて使うようになり、表現がずいぶん豊かになってきた。魚の「ほね」を教えると、食べるときに「ほね なあい」(骨取って、の意味)と催促したり、「キヤキヤ なあい」と言ってお星さまの絵本を探したり。保育園で覚えた「じじ かく」(お絵描き)も大好きで、「あま かいて」と似顔絵をねだる。かわいく書いてあげると「あま」とご満悦になるけれど、不細工に書き上がると「ママ」などと他人扱い。

わたしが昨日仕事だったので、昨夜はダンナとともにダンナの実家に泊まりに行ったのだが、「たまちゃん、英語しゃべってたわよ」とダンナ母が驚いたという。Barneyビデオに出てくる歌を口ずさんでいたのだろうか。ビデオの中でマザーグースが歌う一節「I've been around for many many years for very very very long time」に合わせて「メニメニ ベリベリ」と歌っていたりする。アルファベットは「M」に続いて「A」を覚えた。両手を頭の上でぱちんと合わせる動きが気に入った様子。あとは「T」を覚えたら、体文字で「TAMA」を表現できる。

24時間ぶりに再会したたまは、「ママ ママ ママ いい! パパ パパ パパ マメ!」(タ行が弱いので、「ダメ」と言えず、「マメ」になる)と、ママべったりになってしまった。「なんだよ、ママがいないときはパパ、パパって甘えてたのに」とダンナは不服そうだったけれど、ボール遊びなどをするうちに、「パパ いい」となり、トイレへ向かうパパを追いかけて、「たまもいく!」。いつの間にか、片言が流暢な日本語になっている。「たま語銀行」への貯蓄も、ひと月でどっと増えた。

2007年06月22日(金)  マタニティオレンジ134 わが家語
2005年06月22日(水)  『子ぎつねヘレン』ロケ見学5日目
2004年06月22日(火)  はちみつ・亜紀子のお菓子教室
2003年06月22日(日)  不思議なふしぎなミラクルリーフ
2002年06月22日(土)  木村崇人「木もれ陽プロジェクト」
2000年06月22日(木)  10年後に掘り出したスケジュール帳より(2010/11/26)
1998年06月22日(月)  カンヌ98 3日目 いざCMの嵐!


2008年06月21日(土)  親目線で観た劇場版『相棒』

世間のブームからずいぶん遅れて、テレビシリーズ『相棒』に出会ったのは、去年の暮れ。『アテンションプリーズ スペシャル』の本作りの追い込みで深夜に帰宅したときに再放送していたのを偶然観て、一話で寝よう、二話で寝ようと見続けているうちに四話分観て明け方になった。10年ほど前にも同じようなことがあり、そのときはNHKで『Mr.ビーン』をまとめて放送していた。あれも年末だった気がする。

『相棒』再放送は、ゴールデンウィーク公開の映画版の予告も兼ねていて、シーズン6までどっさりあるテレビシリーズをじゃんじゃん再放送しつつ、映画の告知をし、古くからのファンやわたしのような新規ファンに動員をかけていたのだった。封切られた最初の週末にて丸の内TOEIに駆けつけたら「夜まで立ち見です」と言われ、機会を逃しているうちにひと月半あまり経ってしまったけれど、まだまだロングラン上映中。穴場を狙ってJR王子駅近くにある王子シネマへ行くと、場所柄か、上映8週目だからか、余裕で席に着けた。

映画本編は犯人からの犯行予告を読み解く鍵がチェスになっていて、よくぞこれだけチェスネタを捻ったものだと感心する。チェスを少しでもかじっていれば、より楽しめたと思う。東京ビッグシティマラソンが標的にされるところは、計測チップの使い方など、東京マラソン2008に出場した親近感から興味深く観た。世論という見えない暴力への挑戦は面白いが、数年前に実際に起きた出来事と重ねて観てしまうと、そのモデルに感情移入できるかどうかで作品への評価は分かれるだろう。個人的には、世間がなんと言おうとわが子を守りたいという親の心情に乗っかれた。

子どもは生まれた瞬間から自立に向かって歩み出すのに対し、親の人生は子どもが生まれることによって子ども中心に回り出し、手にかけた分だけ、親の中で子どもの存在感は増していく。子どもが成人しても自立しても、親はいつまでも親で、子どもの人生を背負い続け、世界を敵に回しても子を守り抜こうとする。その切なさを思った。そして、世間を騒がせた当事者の親や家族までが不特定多数からの攻撃にさらされるのは、日本以外の国でもあることなのだろうか、日本的な現象なのだろうか、などと考えた。子どもが生まれて以来、映画を観る目線が「子」から「親」へ変換したのを感じる。

親子といえば、一緒に観に行ったダンナが「ここ、もしかしたら……」と場内を見回し、「初めて映画を観に来た映画館かも」と言い出した。幼稚園の頃、『やさしいライオン』という作品を母親と弟とともに観に来たという。娘はTOHOシネマズのママズシアターで映画館デビューは果たしているけれど、自分が楽しむ作品という意味では、はじめての映画はこれからのお楽しみ。何十年も先に思い出せるような作品を見せてあげられるかなあとダンナの実家で留守番をしている娘の話をしながら帰り道についた。

2007年06月21日(木)  マタニティオレンジ133 おおらかがいっぱい
2005年06月21日(火)  『子ぎつねヘレン』ロケ見学4日目
2002年06月21日(金)  JUDY AND MARY
1998年06月21日(日)  カンヌ98 2日目 ニース→エズ→カンヌ広告祭エントリー


2008年06月20日(金)  マタニティオレンジ301 太ももで豆腐うらごし

昨日、夕食の支度をしていたときのこと。待たせるとおなかが持たないと思い、「たま、これ食べててね」とごはんと豆腐を混ぜたものを先に与えた。ぎこちないながらもスプーンを操れるようになったので、たまがごはんと格闘している間におかずを作ろうという魂胆。テーブルに背を向けて包丁をトントンやっていると、たまはおとなしく食事をしてくれている。おとなしく……おとなしすぎやしないか? 不吉な予感に振り返った瞬間、目に飛び込んだ光景に唖然となった。ごはんと豆腐を小さな手でねちょねちょとこねたものを、ズボンを履いた太ももにこすりつけているのである。どういうきっかけではじめたのかわからないが、皿の中身は残り少なくなっていて、ピンクのズボンはセメントを塗りたくったように白くなり、顔や髪にも白いものがへばりつき、床には鳩の糞のごとく白い残骸が点々と落ちていた。

これが「食べ物で遊ぶ」ってやつだろうか。それとも、何か不満でもあるのだろうか。延長保育でいつもより一時間長く保育園に預けたので、淋しかったとか? ごはんと豆腐に混ぜたあのちりめんじゃこ、小海老入りで高かったのに……などといろいろ考えをめぐらせつつ、あまりのことに、しかることも忘れて、しばらく呆然と見てしまった。たまはすさまじい集中力で太ももをこすり、わたしが見ていることにも気づかない。

ようやく顔を上げて目が合ったので、「たま、ダメでしょう。食べ物をおもちゃにしたら。たまが食べるために用意したんだよ。ごめんなさいしなさい」と言うと、「メンメン」と人を食ったような「ごめんなさい」が返ってきた。片付けようにもどこから手をつけていいかわからない有様で、床に這いつくばって白い点々を回収しながら、もうこりごりと思ったのに、たまは今朝再びごはんと豆腐が食卓に上ったのを見て、「昨日あそんだやつ!」とでも訴えるように、うれしそうに太ももをこする仕草をして見せた。まったく反省してない! 「魔の2歳児」まで、あと2か月。

2005年06月20日(月)  『子ぎつねヘレン』ロケ見学3日目
2004年06月20日(日)  日本一おしゃべりな幼なじみのヨシカのこと
1998年06月20日(土)  カンヌ98 1日目 はじめてのカンヌ広告祭へ 


2008年06月19日(木)  「第2回万葉ラブストーリー」受賞作発表

第1回に続けて審査員を務めた「第2回万葉ラブストーリー」募集の受賞作が発表された。受賞した脚本3本は奈良ロケを行い、各10分のドラマとなって今秋お披露目される予定。賞を授けるだけで終わる脚本コンクールも多い中で、形にして世に送り出すところまでやるのが、このコンクールの魅力。受賞者にとっては、賞金以上に作品化が何よりのご褒美になると思う。昨年は、授賞式を兼ねたイベントで完成試写の後、NHKの奈良ローカルと関西ローカルに次いで全国放送された。

10年前はコンクールに応募して、中間報告や結果発表に一喜一憂していたのが審査される側から審査する側に回ったので、審査しながら、「わたしの作品もこんな風に選ばれたのかな、落とされたのかな」と想像してしまう。たくさんの応募作の中から審査を勝ち上がり、受賞を勝ち取るには、他の作品の中から「わたしはここよ」と訴えかけるような、きらりと光る何かがなくてはならない。書き手のひらめきはもちろん、時の運のようなものもあると思う。審査員の構成が変われば、選ばれる作品だって変わってくるだろうし、めぐりあわせの要素も大きい。よく受賞の言葉で「もう書くのをやめようかと思っていたけれど、これからも書き続ける勇気と自信をもらった」といったコメントを見かけるけれど、わたしもコンクールの受賞に力づけられながら書き続けてきた。実力という必然に加えて、運という偶然をも味方につけた受賞者の三人の皆さん、おめでとうございます。

2007年06月19日(火)  父イマセン、ピースボートに乗る。
2005年06月19日(日)  『子ぎつねヘレン』ロケ見学2日目
2004年06月19日(土)  既刊本 出会ったときが 新刊本
2003年06月19日(木)  真夜中のアイスクリーム


2008年06月18日(水)  堺名産 小島屋の『けし餅』

東京から持って行くのは、ベルンのミルフィーユ、大阪から持ち帰るのは、551の蓬莱の豚まんと、むか新の『むらしぐれ』と、小島屋のけし餅。というのがこの頃のお土産の定番になりつつあり、今回の大阪帰省もこのパターンだった。

けし餅は、小豆のこしあんを餅皮で包んだものにけしの実をまぶしたもので、けしの香ばしさがたまらない。日経新聞の「日経プラスワン」の「もらってうれしいお土産」ランキングで上位に選ばれていたのを、「これ、いつも雅子が買ってくるやつ」とダンナ父がうれしそうに見つけてくれたが、どこにでもあるようでないものらしい。

ときどき食べると、「うむ、やはりおいしい」と唸らされるそのけし餅を、月曜日から食べ続けている。月曜日に予定されていた打ち合わせが延期になり、お土産に買ってきた10個入りが行き場をなくしてしまったのだ。独自の製法ゆえに和菓子にしては日持ちがするのだけれど、それでも次回打ち合わせまでは持たないし、日に日に風味も落ちるだろうから早めに食べたほうがいい。そう思って箱を開け、手をつけると、困ったことに一つ二つではおさまらない。むしろ加速がつく感じで、「いかんいかん、一気に食べるものではない」といさめつつ今日まで持たせたのだけれど、3日間で一箱平らげてしまった。今日は続けて四個食べたのだけれど、四個目でもおいしさは衰えず、さすが堺名産。ケーキバイキングで鳴らした自分の胃袋が案外衰えていないことも確認したのだった。

2007年06月18日(月)  マタニティオレンジ132 たま300日
2005年06月18日(土)  『子ぎつねヘレン』あっという間の見学1日目
2000年06月18日(日)  10年後に掘り出したスケジュール帳より(2010/11/26)


2008年06月17日(火)  マタニティオレンジ301 苦心作のアルバムが届いて、「おひまい」

Macで苦労して作った「たまアルバム」が届く。表紙は一歳のバースデーケーキ。早速、「これ、なあに?」と興味津々のたま。「これはね、たまのお誕生日の絵本だよ」とページを開いて読み聞かせると、生まれたばかりの自分が体重計に乗せられている写真を指差し、「あま!」(たま)と興奮。ちゃんと自分だとわかっている。1/12才の誕生日。たまは小さかったね。2/12才の誕生日。たまはケーキの前ですやすや寝てたね……。途中までふむふむと見ていたたまは、半分ほどまで来たところで、「おひまい」(おしまい)とアルバムを閉じてしまった。わたしがつい見入ってしまって読み聞かせがお留守になり、つまらなくなったらしい。「たま、これからがいいとこなんだけど」「おひまい」。親の心、子知らず。

2005年06月17日(金)  『子ぎつねヘレン』ロケ地網走は歓迎ムード
2000年06月17日(土)  10年後に掘り出したスケジュール帳より(2010/11/26)


2008年06月16日(月)  「SKIPシティ Dシネマ映画祭」で審査員やります

はじめて映画祭の審査員を務めることになった。『風の絨毯』プロデューサーの益田祐美子さんから「今井さんも一度会っているトヤマさんって男の人から連絡が行くから」と電話があり、トヤマさんからの電話で「知人がスタッフをやっている映画祭の審査員をお願いしたいとのことで、連絡先を伝えていいですか」と言われ、事務局の木村さんという女性にたどり着いて正式な依頼となった。木村さんとわたしが同い年であることが、二人とも生年月日を携帯メールアドレスにしていることから発覚。わたし以外に生年まで入れている人に初めて会った。同世代の親しみも加わり、初対面から話は弾んで、よろこんで受けさせていただいた。

映画祭の名はSKIPシティ国際Dシネマ映画祭(7/19〜27)。不勉強で知らなかったのだが、SKIPシティとは埼玉県川口市の広大な土地を舞台に、埼玉県が中心になって進められている「中小企業の振興と次世代映像産業の導入・集積並びに国際競争力を備えた人材育成」の一大プロジェクト。映画祭もその一環として開催されているそう。

先週11日に都内で記者発表があり、わたしを含め長編コンペティション部門の5人の国際審査員が発表された。審査委員長はオーストリアのプロデューサー、審査委員は韓国の監督、アルゼンチンの撮影監督、日本のプロデューサー(甘本ノリオ氏)、日本の脚本家(わたし)という構成。長編国際コンペティション部門はグランプリの賞金が1000万円! 「長編映画制作3本以下 70分以上のデジタル作品」の募集に、今年は75以上の国と地域から693本の応募があり、12本のノミネート作品に絞られたという。一週間で12本の長編を見て審査をする、ずいぶんハードなスケジュールになりそうだけど、はじめての経験、どんな出会いが待ち受けているか楽しみ。会期中は足しげく埼玉に通うことになると思うので、映画祭を見に来る皆さん、見かけたら声をかけてくださいね。

2007年06月16日(土)  お宅の近くまでうかがいますの法則
2005年06月16日(木)  Hidden Detailのチョコ名刺
2002年06月16日(日)  一人暮らしをしていた町・鷺沼
2000年06月16日(金)  10年後に掘り出したスケジュール帳より(2010/11/26)


2008年06月15日(日)  マタニティオレンジ300 3か月でこんなに変わる 

小石川植物園で保育園のクラス会。3月下旬に同じ場所で開いたのだけど、たった3か月でずいぶん変わるなあと驚いた。親べったり率がぐんと減って、子ども同士で走り回ったりボール遊びやしゃぼん玉遊びをしたり。転がっているボールを以前は独り占めしておしまいdったのが、誰かに投げたり転がしたりするようになっている。しゃぼん玉は一才児だけではうまく飛ばせないのだけど、お兄ちゃんお姉ちゃんに手伝ってもらってフーッと吹いている。きらきらのしゃぼん玉は、植物園の緑によく映えて、子どもも大人も見とれてしまう。「一緒にやる」ということを覚えてきたんだなあ。好奇心が旺盛で、人がやっていることを真似したい時期だから、輪の中に入っていこうとするのかもしれない。

人の真似といえば、ピクニックシートのまわりに脱ぎ置かれたパパやママの靴を履こうとする子が続出。ママのスニーカーよりパパの革靴が人気。アンディ・ウォーホルの絵にあるような格好で、足を引きずりながら歩くさまがおかしかった。

それにしても、子どもたちの身につけているものといい、持ち物といい、おもちゃといい、アンパンマンつき率の高いこと! これだけ子どもの心をとらえる秘密は何なのだろう。家では教えていないのに、たまもやっぱり「アンマン」が大好き。

2007年06月15日(金)  マタニティオレンジ131 映画『それでも生きる子どもたちへ』を観て
2005年06月15日(水)  『秘すれば花』『ストーリーテラーズ』
2002年06月15日(土)  『アクアリウムの夜』収録
2000年06月15日(木)  10年後に掘り出したスケジュール帳より(2010/11/26)

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