■NHK-FMの番組『ミュージックスクエア』で、金曜にやっている「あの頃のチャート教えて」のコーナー(そんな名前じゃなかったと思うけれど)が好きだ。「わたしが高校を卒業した年の3月のチャート」「あの歌手のあの歌が1位になったときのチャート」といったリクエストに応えて、「あの頃はこんな歌が流行ってました」とベスト10をおさらいしてくれる。曲にまつわる懐かしい場面が思い浮かんだり、「あの曲とあの曲は同じ時期だったのかー」と感心したり、束の間のタイムトリップを楽しめる。(それにしても音楽と記憶の結びつきって、すごい!)。今夜のリクエストは「JUDY AND MARYの『そばかす』が流行っていたときのチャート」。『そばかす』は96年2月9日にトップ20入りし、3月1日に6位になっていた。■シナリオを書くときのBGMは、ずっとジュディマリだった。ワープロを打つリズムと合うし、気合いが入るのだ。『パコダテ人』をはじめたくさんの作品がジュディマリを聴いて生まれ、育った。とくにパコへの影響力は多大で、映画化が決まった当初は「みちる姉ちゃんはYUKIで、主題歌はジュディマリ!」を主張し、YUKIちゃんあてに思い入れたっぷりの手紙まで書いた。奇跡は起きなかったし、おかげで今のみちると主題歌に出会えたわけだけど、ジュディマリのパワーは作品に流れているかなと思っている。■先日「YUKIちゃんは、パコダテ人のことを知っているかもしらんで」と、物知りでマメな幼なじみの太郎君からテープが届いた。YUKIちゃんがパーソナリティーをやってる深夜番組の録音テープだった。パコダテ人の東京公開に前後して流れた放送で「宮崎あおい」についてと「ハセガワストアの焼き鳥弁当」について語っていた。どちらもパコのパの字も出してなかったけれど、もしかしたら、と想像するのは楽しい。
1998年06月21日(日) カンヌ98 2日目 ニース→エズ→カンヌ広告祭エントリー