■11か月ぶりの大阪へ。空弁は、焼きぶり寿司。パッケージを見ていたら空腹が募り、離陸前にほおばっていたら、スチュワーデスさんがあわててお茶を持ってきた。関空に着き、河内長野の『喜一』という料理屋で父と母と幼なじみのタカ(両親がヨーロッパ旅行に出かけ、水やり留守番中)と昼食。ここでもまた寿司を食べる。■帰省ついでに「ブレーン・ストーミング・ティーン」を取り扱ってくれている地元の書店へ挨拶にうかがう。まずは、ぶっくらんどくるまや泉ヶ丘店へ。ここは先日友人が買いに来たときには在庫がなく、「もう一度入れて」とお願いすると、店員さんに難色を示されたお店。迷惑がられるかなあと恐る恐る「店長さんいますか」と訪ねると、愛想のよさそうな店長の藤田能広氏が顔を出した。「ここの棚にあったはずやけど、ないですねえ」などとしばらく書棚の前で話をしているうちに、店長さん、のってきて、「どうぞ事務室へ」と案内される。「私もライターやってましてね、昔、テレビ番組のブレーンみたいなこともやってましてん」。その番組の名は『ナイトinナイト』と聞いて、「わたし、それ出演したことありますよ」。学生の頃、「公募名人」ということで名人コーナーに呼ばれたことがあったと話すと、「それ、私が担当してた頃ですわ」とつながる。東京のこともよくご存知で、とにかく話題の守備範囲も顔も広い。「ただの本屋の店長かと思たら、すごいの出てきたでしょ」と屈託なく笑う藤田店長、ただものではない。「早速注文出しときます。あと、全国の書店の店長にもぎょうさん知り合いいますから、言うときますよ」とありがたい申し出も。川柳もたしなむという店長いわく「既刊本 出会ったときが 新刊本」とのこと。地元書店に心強い味方を得て、まだまだ売るぞ、と元気をもらう。気がついたら40分も話し込んでいて、売場でわたしを見失ったタカは「迷子になったんちゃうか」と心配していた。■続いて、泉北高速鉄道・泉が丘駅前にあるパンジョ4階の紀伊國屋書店泉北店へ。こちらは3冊入荷して売り切れたとのこと。その後バック注文をしていなかったので「また入れときます」と店長さん。「地元出身でしたら、泉北コミュニティに載ったら強いですけどね」とのこと。泉北コミュニティは地元で絶大な支持を誇る地域新聞。『パコダテ人』大阪公開のときは取り上げてくれたんだけど……コミュニティさん、載せて!
2003年06月19日(木) 真夜中のアイスクリーム