今日は撮休日で撮影はなし。2時からのラッシュ上映まではフリーなので、プチ鉄道旅に出かけることに。昨日、ご近所仲間で鉄道ファンのT氏に「網走から行ける駅の中にカフェがあると聞いたのですが」とメールで聞いたところ、「釧網本線、駅舎内カフェ、多数ございます。一番有名なのは北浜駅の『停車場』さん。目の前がオホーツク海で絶景です。あと藻琴駅の『トロッコ』それに川湯温泉駅の『オーチャードグラス』、止別には構内にラーメン屋があります。どこの駅のカフェもビーフシチューなぞ出していると思いますが、鉄の友人達の間で最も有名なのは、駅構内ではないのですが、標茶の町にある『ビストロカフェ サングリア』さんのビーフシチューでしょうか」とのお返事。「どの駅を訪問してみるかは、このページで考えてみるのは如何でしょう?」と釧路本線各駅停車の旅●汽車旅スケッチ帳というサイトを紹介してくれた。制作者でもある水彩色鉛筆画家・鈴木周作さんのイラストで綴られる沿線風景を眺めていると、鉄道に揺られるのだけを目的に網走を訪ねたくなってしまう。
オンライン下見の結果、今日の行き先は網走→原生花園→北浜→網走ルートに決定。単線で列車の本数が限られているため、あまり遠くへ行くと戻ってこれなくなる。原生花園はロケ地のひとつなのだけど、わたしの滞在中には原生花園での撮影はないので、行くなら今日がチャンス。ボランティアガイドさんが花や草の名前を丁寧に解説してくれたものの、見学ルートをぐるっと回るのに20分もかからず、北浜へ向かう列車が来るまで大いに時間が余ってしまった。駅に隣接するお土産館の林野弘済会さんの売り場でルピナス(昇り藤)の種を買ったり、「これ一杯で疲れが取れる」というなんとか茸のお茶を試飲したりしてもまだ時間が余るので、4キロ先の北浜まで歩くことに。
炎天下のアスファルトを歩いていると、じりじり日焼けしていくのがわかる。北浜の郵便局に飛び込み、クーラーに人心地つきながら、買い求めた葉書に書いて投函したら、「汲んだだけの水だけど」とグラスを差し出してくれた。さりげない親切が板についている。
郵便局員さんに「ランチにおすすめの店」を聞くと、北浜駅の手前にカレーのおいしい『麦わら帽子』という店があるという。そこでお昼を食べて、『停車場』でお茶しようと贅沢なことを考えていたら、麦わら帽子は定休日で、停車場は都合により休み。見渡す限りオプションはなく、コンビニでおにぎりとシードルを買い、目の前のオホーツク海を独り占めしながら一時間後に来る列車を待つ。そこに美鈴役の小林涼子ちゃんとマネージャーさんが登場。二人もまた原生花園から4キロの道のりを歩いてきたのだが、わたしと違って涼しい顔。
2時からのラッシュ上映は市民会館のスクリーンで。北海道の大自然は大きな画面によく映える。その後は、ボウリング大会『第1回ヘレン杯』とバーベキュー大会。撮休日は休むどころか大忙し。
2000年06月23日(金) 10年後に掘り出したスケジュール帳より(2010/11/27)