Just for today !
re-invention



 あなたの最大の問題

足の自由が利かないというのは,なかなか大変。
毎朝,痛みが少ない歩き方を模索する感じ。
自動車が運転できるだけ,まあいいか。

午前中は登校し,数学の補習。
電話でのやり取りも,
その次元にいない生徒にとっては,何の意味もない。
簡単な計算であっても,実はいくつかのステップを踏む。
普通なら理解すれば,覚えると考えるのだが,
理解が難しい生徒は,断片的な知識を手繰り寄せて,
何とか答えを出そうとする。
正解にたどり着くまでには,かなりの距離がある。
あきらめずに同じ問題を2回解かせて,終了。

午後,ローストビーフを作成。
初めてにしてはまずまずの出来。
この手軽さなら,我が家の定番になりそうな感じ。
怪我をしながらも,高根町で肉を買ってきてよかった。

谷澤先生お勧めの本「途上国の人々との話し方」を読んでいる。
こんなくだりは,残念ながらよく見かけるシーンと重なる。

NGOスタッフが私に「村で最大の問題は何か知っていますか」と聞いた。以下はその時のやり取りである。
私  それは何ですか
NGO 村人たちの教育程度が低いことです。
私  で,それの何が問題なのですか?
NGO 私たちの話を彼らは理解できません。
私  あなたは,村人たちすべてが,あなたと同じように修士号をもっているとか,あるいは,最低大学を出ているとか,期待していましたか。
NGO いや,そんなことはありません。
私  では,村人たちがせいぜい中学を出た程度か,あるいは小学校もろくに出ていないということを,あなたは最初から想定していたわけですね。
NGO そうです。
私  ということは,それがわかっていてあなたの話が相手にわからないということは,あなたのコミュニケーションのやり方が下手なのであって,あなたの言う「村の最大の問題」は,実は「あなたの最大の問題」なのではないですか。


久しぶりに娘とskypで話す。
大学も休みに入り,
フランス,ドイツに行っていたとのこと。
美術館巡りをずいぶんした模様。
しばらく話をしていないと,話をしたいと思うが,
いざとなると自分はほとんど話すことはなく,
妻と娘の会話を聴いているだけで安心。
何になるのか,なろうとしているのか。
先が見えないことも,力にできるのが若者の強み。
大学時代の自分よりは,いいのかもしれないが。

2010年12月28日(火) 渾身の思いを込めて
2007年12月28日(金) 家族で
2006年12月28日(木) Grapes3Dに感激
2005年12月28日(水) 部分にこだわると
2004年12月28日(火) 作図ツール検定!?
2003年12月28日(日) 卵を10個割ったら次は・・・


2011年12月28日(水)



 思いを形に

昨夜の思いを形にしなければ。

<この冬休みにやりたいこと>
・ipadを活用した「三角形・四角形」の単元展開まとめ
・研究助成の申請
・雑誌の原稿(6ページ)
・次年度教育課程についての情報収集

<やらなければいけないこと>
・学年部会
・振り返りカードの集約
・一次関数の授業展開
・総合的学習「伝統を継承しつつ時代に対応するには」の詳細詰め


やるべきことに,日付をつけないと,
おそらくやれないままになりそうな気がしてきた。


登校し,いくつかの仕事を処理。
補習に参加できない生徒と,マンツーマンで数学。
結局のところ,こういう時間がとても必要なのだ。
3年生からのメッセージ「一年前に戻れるなら・・」は
まとめてみると,なかなかインパクトがある。

京都のフリーマガジン「ハンケイ500m」の円城さんからメールをいただく!

修学旅行で,伝統あるものに触れることは意味あることだが,
それだけでは生徒の心は揺さぶられない。
(鹿と土産物屋に敵わない修学旅行になってしまう。)
今も伝統を継承する人々にお会いし,
その方々の苦労や次世代に向けての思いなど,
生き様に触れることこそが,
若者にとっては自分の将来を展望したり,
夢を持って今を生きる力につながるのではないか。
そんな出逢いと感動のある修学旅行になるよう,
京都の方々にいくつかアタックしてきた中のお一人。
さっそく,電話でやりとり。
はじめてながら気さくな方で,でも,エネルギーを感じる。
地元の方ならではの提案もいただきありがたい限り。
3月までに,なんとかお会いできたらと思う。

こういった地道な縁を大事に育てていくことが,
何より大事なのだろう。

2010年12月24日(金) 亡き父を思い出し東山へ
2009年12月24日(木) 本当の意味での探求
2007年12月24日(月) もう一つ上の段階に
2006年12月24日(日) 本気で生徒を育てる姿勢
2005年12月24日(土) 区別できないものか
2004年12月24日(金) 失敗の発想の幅
2003年12月24日(水) リフレッシュ


2011年12月24日(土)



 岡本理論に酔う

昨日の反省会でのお酒は,あまり残らず助かった。
午前中は,岡本光司先生のお宅での勉強会のための資料づくり。
ipadを使った四角形の授業展開を,
板書と撮影したいくつかの振り返りカードで綴っていく。
なかなかうれしい言葉がある一方,
細かいステップを踏む授業の限界も感じる。
時間がなく,やれることは限られているが,
こういう機会があるから形にできることに感謝。
この授業を通して,何が明らかになったのかという
大事な考察(論)までは手が届かないが,それでも,
こうしてまとめていくことで,見えてくるものがある。

最近あまり元気がない上の息子とも,少しだけ話をする。
自分自身も,高2の時は,まったく先が見えていなかった。
特に数学については,どうしていいのか全く迷っていた。
時間だけは費やしていたが,それでいいとは思えなかった。
そんな昔の自分を話してみた。

資料印刷にも時間がかかり,少しだけ遅刻して岡本先生宅へ。
相変わらず,土屋先生の授業は岡本理論を形にしており,
なんとも筋が通っている。
主張したいことが明確で,うらやましい限り。
悩んで,ぐるぐる回っている自分が浮き彫りになる。

この日,特に明確になったのは,
岡本先生の授業を支える6つの項目。(視点?)
基本理念が中央に位置し,おそらく,
・生徒の学習
・授業構成・展開
・教材の選定・提示
・教師の指導
・学習規範の設定
・学力の共通認識
の6項目が周りに位置する。
これをもとに授業を語ると,自然と,
やりたいこととやっていることが見えてくるようだ。

今の自分の授業は大きく二分されることが見えててきた。
全員が習得すべき教科書的なものと,
全員が分からなくてもいいから,
数学的にドキドキする,生徒の問いを軸とした部分。

また,同時に明らかになってきたのは,
生徒を主役と言いながら,集団でのやり取りの中では,
自分が生徒の話に対応し,自分が価値づけてしまうので,
結局は,そのやり取りを聴いている多くの生徒は,
教師のリアクションを見ている構図になっていること。
生徒同士で解決する雰囲気ではなく,
教師が何とかしてくれるのを待っている状態だということ。
これでは,せっかくのコの字型座席も,意味をなさない。


自分が理想とする授業について,もう一度考え直していきたい。



2010年12月23日(木) 大学での授業
2009年12月23日(水) 積み上げてきたもの
2007年12月23日(日) 当たり前ではないことに
2006年12月23日(土) 第4回GC活用研究会
2005年12月23日(金) 表情から
2004年12月23日(木) 親の思うようには
2003年12月23日(火) 無限のバリエーション


2011年12月23日(金)



 思うようには動かない

こちらが思うようには,人は動かない。
それが人を育てる難しさ。
音声カードもスタンドアップも
生徒が本気にならなければ効果はない。
中学生年代の彼らの心をどう揺さぶるのか,
そこを本気にならないと,できることがどんどん少なくなる。
指導よりも,感化できるかどうか。


こんな記述を見るとホッとするが,
それはごく一部の生徒の言葉。
冬休み前の今,授業への取り組みは悪くないが,
テストの出来具合も,宿題提出率も
全体的にはもう一息,いや二息といったところ。
残りの日々の昼休みに,補習を行うことを決意。


夜は中学時代の恩師と同級生が,お祝いの席を設けてくれる。
恩師からはアイディア賞に掛けてLEONARDOというワインを,
同級生からは花束までいただく。
ありがたいもの。
当時を振り返り,やはりドラマチックな日々が,
今の自分を作ってくれたのだということを感じる。
同時に,それだけで酔っていてはいけないことも
同級生からは教えていただく。
以前,「夢を持たせる教育」についうて激論になり,
その後,ちゃんと話せていなかった同級生は,
残念ながら来ておらず,関係修復のチャンスを逃す。
この歳で感情的にぶつかってはいけないと改めて思う。
そんなことは,当たり前のことなのだが。

2009年12月16日(水) 中点連結から四角中点へ
2005年12月16日(金) できる教師のデジタル仕事術
2004年12月16日(木) 支えられる輪の中に
2003年12月16日(火) 気になることいろいろ


2011年12月16日(金)



 この夏の宿題を思い出す

昨日のことで,
頭の中がまだまだ整理がついていない。
いくつかのことを書き出していると,
しばらくつながっていなかった方から,
お祝いの電話が入る。
新聞の力は大きい。
自分のことのように喜んでくださる方がいることに感謝。

9時過ぎに登校し,仕事をいくつか。
やりだしてみると,まだまだ時間が足りない。
昨日出会った方のことを,登校してきた同僚に話すが,
十分にまとまっていないので,うまく伝わらない。
機をとらえていなげれば。

この夏感じたことを,実行していなかったことを反省。
校内向けのお堅い(?)書類をつくるだけでなく,
対外的なPRを触れこむチラシを作る必要がある。
いい企画だけでは足りない。
生徒だけでなく,対外的にも広げる仕掛けが必要。
この企画に協力してくださる方が増えるはず。

やりたいことだらけというのは,
とても幸せなこと。

2009年12月11日(金) 逆が成り立たない定理
2005年12月11日(日) 初スキーへ
2004年12月11日(土) アクセスであくせく
2003年12月11日(木) GRAPESを見せて魅せる


2011年12月11日(日)



 贅沢なひととき

念願の退蔵院へ。
ご存じない方は,まずは,ここの
退蔵院方丈襖絵プロジェクトをご覧いただきたい。
わずか1時間ぐらいの時間ながら,
紅葉とお抹茶をいただき,なんとも贅沢なひとときを過ごす。


ちゃんとした記録をとっていたわけではないので,
これを書いていいのかどうか,実は悩んでいる。
でも,それを乗り越えて,
今,自分の印象の中に残っているものを記しておきたい。
とにかく,明るい笑顔の人。
こんな若者がいるということだけでも,
日本はまだまだ大丈夫だと思う。
気持ちが明るくなる。


<絵師 村林由貴さんへのインタビューから>

(どんな思いで,このプロジェクトを応募しようと思ったのか)
64枚という数を考えると,怖くなるんだけど・・・,
でも,自分の描いた絵が立ち上がるのをイメージしたら,
すごくうれしくなった。
やりたいと思った。


(松山大耕さんからの言葉で印象に残っていること)
まず何よりも,自分のことを本当に分かってくれている人。
最初,何から手をつけていいのか,一杯一杯だった時,
自分がやるべきことを思いつくままに全部書き出してみた。
チャートみたいにダーッと。ものすごくなっていた。
とても焦っていた。
「気・体・技」の3つがバラバラになっていた。
でも,そのとき,
「焦って当たり前」という言葉を掛けてくれた。
そして,「これは今はいい」「これはここから」と,
自分が気になっていることをきちんと切り分けてくれた。
そこからずいぶん気持ちが楽になった。


(ここへ住んで,以前の自分と違たと感じるのは)
個性とは,
「見えるものからどれだけ変化させられるかだ」
と思っていた。
今の時代,写真があるんだから,
写実的であることに価値を感じていなかった。
でも,椿が落ちる瞬間とか,
そのままのものの美しさを感じるようになった。

同時にこのプロジェクトを引き受けて,
間違った絵を描いてはいけないと思うようになった。
いろいろな人が見る。どんな人が見るかわからない。
見る人が見て,
「蓮の葉脈は,実際はこうなっていない」
と言われたらいけないと。
そう思ったら,ちゃんと描かなくてはいけないと思い,
物をきちんと見ようと思うようになった。
そして形を追うようになった。だからこのときの絵は線が固い。
そこで行き詰った感じになった。
でも,それを乗り越えて,
自分が大切にしてきたのは「気持のエネルギーだ」と思いだした。
そう思ったら,一気にエネルギーが噴き出した。
それに,例えば紅葉だって,
細かく葉っぱが一つ一つどうなっているのかを見ている人はいない。
全体から受ける印象,受け取るエネルギーを
どう感じるかだと思う。



(いろいろな方が,このプロジェクトに関わってますね)
紙にしても,墨にしても凄いものを用意してくださっている。
その価値,対価としてのお金の価値はわからないけれど,
このプロジェクトに賭けるみなさんの思いの価値はわかっている。
自分の夢の一つとして,思ってくださっている。
自分が描いているんだけど,この絵を
自分だけが描いているんじゃなくて
この夢に賭けて,
自分を育ててくれている人の思いが
描かせてくれていることを感じる。


完成までにあと2年半,
この半年でこれだけ変わったのだから,
どこまで自分が変わるのか,それも楽しみ。










2010年12月10日(金) 盛りだくさんの一日
2009年12月10日(木) これはどうでしょうか
2008年12月10日(水) 音楽の力
2005年12月10日(土) 積もる仕事を
2004年12月10日(金) 楽しく仕事を
2003年12月10日(水) 2年選択でTI92を使わせてみる


2011年12月10日(土)



 可能性の塊

修学旅行の下見に,
朝一番の新幹線で京都,さらに大津膳所駅へ。
これまで10回近く何度も下見に来ているのだが,
いつのまにか,
対応してくださる方は自分より年下の方ばかりになっている。
当たり前のことか。
丁寧ながら自信を持った対応は,見習わなければ。

奈良では時々雨に降られて,なかなか大変。
これまでにない今回のプランの面白さ。
体力勝負のコースとなると,どうなのかな。

夜は京都写真家の武蔵さんと一献。
紹介いただいた「ごはんや矢尾定」は,レベルが高く,
思わず話も弾む。
facebookでのつながりで,一面識もなくても,
ここまでの気持ちになってしまうところが面白い。
ご自身の波乱万丈の半生をお聞きし,
人間はどこでどうなるのかわからない存在だということを
改めて感じる。
自分自身もその一人だが,それ以上に,
目の前にいる生徒たちは,何があっても可能性の塊。
今はくすぶっていてもダイヤモンドの原石。
その思いを忘れずに,常に相対していきたい。

明日も楽しみだ。

2010年12月09日(木) たこ型では・・・
2009年12月09日(水) アイディアが広がると
2005年12月09日(金) 学年合唱を披露
2004年12月09日(木) 聞き取る力
2003年12月09日(火) さあ!もうひと勝負


2011年12月09日(金)



 思いを伝えることの難しさ

facebookを始めたこともあり,
こちらの日記更新を怠りがちになっている。
落ち着いて書きたいことはたくさんあるが,
目の前のことに追われて精一杯になっている。

大きな賞をいただいたことが地元新聞でも報道され,
思いがけないところからも声を掛けていただく。
責任の重さも感じるが,でも決してゴールではないし,
まだまだやりたいことがあるのは,ありがたい。

これまではほとんどインタビューする側で,
取材される経験がなかったが,
取材されて,記事になったものを読むと,
自分の思いを伝えることの難しさを感じる。

せっかく写真入りで取り上げていただいて
それに文句を言っては申し訳ないが,
今回の記事の自分のコメントはいただけない。
「受賞は驚いた。今後も積極的にいろいろ挑戦していきたい」
というスカスカな文章。
生徒がこんな文を書いたら,間違いなく,
「なぜ驚いたのか?」「何に挑戦していきたいのか?」
これでは読んでいる人には通じない。
と赤を入れることだろう。
ほとんどの方は,そんなことは気にされず,
自分の名前が新聞に出たことしか見ていないだろうが・・・。
10日掲載予定の記事も,とても心配になる。


午後からは数検のテスト監督。
夜は市の数学部の忘年会。
タイムリーな話題で,ここでもスピーチの時間をいただく。


2010年12月03日(金) 相似な図形の性質で
2007年12月03日(月) サッカーゴールの見える角度
2005年12月03日(土) 危機感だけでは
2004年12月03日(金) 生徒のおかげで
2003年12月03日(水) 挑戦することは楽しい


2011年12月03日(土)
目次