< 想う時間は平行線ですか >
残された時間の中で、 何を為せるのか。
或いは、 残された時間の中に、 何を贈れるのか。
幾度、 想いを廻らせても。
留まらず、 廻り続けるのだけれど。
其れは。
其の先が魅せる幻影に、 過ぎなくて。
其処に、 限りを附した刻に。
きっと、 霧散して終うのだろう。
何かを、 求める訳でも無く。
「小坊主ちゃんが私に対して出来ることは。」 「心配かけるような時間を過ごさず。」 「独りでも強く生きること。」
あの子は、 必死に想いを突き放す。
「やり残したことは沢山あるけれど。」 「それは過ぎてしまった時間だから。」
あの子には。
残した時間を、 必死に想う事よりも。
遺す時間を想う事の方が。
確かに、 価値が在るけれど。
---------- References Mar.13 2017, 「平行線と言うのでしょうか」 Oct.25 2014, 「細糸を頼む覚悟が保てますか」 Sep.16 2014, 「覚悟の意味を受け入れられますか」 Sep.14 2012, 「選択では無く廃棄でしょうか」
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2017年04月25日(火)
---------- History
2016年04月25日(月) 敵う言の葉が在るのでしょうか 2006年04月25日(火) 鎹では無いのでしょうか 2005年04月25日(月) 必要な擾乱なのでしょうか 2004年04月25日(日) 細工を施した御守りですか 2003年04月25日(金) 本当に同じ国に居るのでしょうか
< 何方にしても遠避けられますか >
自身の其の歩みの一部分を、 封じたとしたら。
果たして、 何が生じるのだろうか。
そして、 其の封が解けた刻には。
果たして、 何が生じるのだろうか。
決して、 失われた訳では無くて、 蓋をされて仕舞った、 其の一部分が。
何方に波及するのか。
見極める事は、 容易では無いのだけれど。
記憶を、 封じられた儘まで在れば。
恐らくは。
一から積み直す事へ、 同意する訳も無く。
封が、 解けた其の刻には。
傍に寄り添おうとする筈は、 無いのだ。
先の無い身体で。
あの子は。
「ずっと忘れててごめんね。」 「今まで沢山ありがとう。」
記憶が戻れば、 余計に。
「苦しいときや、哀しいとき、辛い時。」 「楽しい時や分かち合いたい時。」 「色々な時に寄り添ってくれる人を選んでね。」
予想に違わぬ言の葉を、 寄越し続けた。
忘れたって良い。
想い出せなくても良いのだ。
あの子の、 命が続くのなら。
あの子に、 歩む機会が与えられると、 そう言うのなら。
---------- References Feb.23 2017, 「付纏いと変わりませんかか」 Feb.07 2017, 「忘れる刻限が来たのでしょうか」>
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2017年04月24日(月)
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2005年04月24日(日) 全て崩れて終うのでしょうか 2003年04月24日(木) お腹を撫でても良いですか
< 歩く力を持てるのですか >
其処に、 其の立ち姿が在る事の意味と。
其処に、 自身が並び在る事の意味と。
其の両者を、 天秤に掛けるとすれば。
自身の想いなど、 歯牙にも掛ける事は無い。
其れ故に。
其の微睡みの世界で。
一歩、 一歩、 歩みの在る事へ。
切なさに同居して。
嬉しさが、 止め処なく溢れ出るのだろうか。
其れとも。
唯。
其れだけ、 絶望的だと想って居るからか。
あの子は。
「お散歩する夢を視たの。」 「でも・・・。」
自身の脳裏で。
望みを、 半分だけ叶える。
俺とは、 違う雄と寄り添いながら。
現実は。
「お散歩できるくらいに快復を祈っていたけれどね。」 「小坊主ちゃんも治れってずっと願っててくれたのかもね。」 「今は車椅子でも移動できないよ。」
確かに、 望みの極薄い話なのだから。
せめて、 夢の中では。
一緒に、 歩かせて貰えないのかな。
---------- References Dec.26 2016, 「自らは獲れぬ光でしょうか」 Feb.12 2016, 「望まぬ目先を謀るのですか」
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2017年04月18日(火)
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2015年04月18日(土) 消えた理由は消したでしょうか 2007年04月18日(水) 想えば想う程壊れるのでしょうか 2006年04月18日(火) 遅れても届く想いでしょうか 2005年04月18日(月) 毎年一度は過去に還ると言う事ですか 2004年04月18日(日) 想いを封じて聞けませんか 2003年04月18日(金) 予感は正しいのですか
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