自身の、 位置や拍子を把握する為に。
経験的に。
何らかの手掛かりを、 其の身に、 得て居るのだけれど。
其の伝手を見失う時。
如何に、 応ずるべきだろう。
長い時を重ねて、 得た筈の、 掛け替えの無い基準の。
其の欠落は。
進歩を強要する意味を、 有するのか。
其れとも。
其の能力の、 減退を現すのだろうか。
其の生の中で。
唯一、 あの子が恃んだ存在は。
「命日に来られないから週末にあわせて来たんだけれど。」 「何も感じられなくなったよ。」
今年。
其の気配を隠し。
未だに。
俺には感知出来ぬ、 二人の子を。
「このまま感じられなくなるのかも。」
あの子も失う予感を、 口にした。
あの子の身体が。
もう、 其れを許さないのか。
其れとも。
あの子の想いが。
もう、 其れを許さないのか。
何れにせよ。
支えの一つは、 直に、 折れて失われる。
---------- References Apr.05 2013, 「土台の揺らいだ青写真でしょうか」 Apr.21 2012, 「未だ進めぬ日付でしょうか」 Sep.21 2011, 「照らせる深さでしょうか」
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