為すべき課題の、 蓄積量が。
最大容量に近付く時には。
自身の動力源を、 最大限に、 稼働させる為に。
発熱し。 興奮し。 発汗し。
自身を、 戦闘状態に置くから。
自身は、 より戦闘に適した状態へと、 遷移し。
例え、 望まなくとも。
比較的簡単に、 怒気を、 発するのかも知れない。
其れ故に。
片側に、 傾き掛けた天秤へ、 手を添えて。
そっと、 元の位置に戻す様にと。
待ち望んだ季節が、 描いた、 薄桃色の画に。
想いを、 託したけれど。
戦闘状態に在り。
娘を抱えて、 必死に歩く姫には。
「花なんか見る余裕ないわよ!」 「重いんだからね!」
直ぐに、 想いは届かないのか。
昼過ぎ。
やや遅れた感の在る、 此の地の桜を。
まるで、 真似るかの様に。
「今朝は花見の余裕もなくてごめんね。」 「朝の時間、楽しく出勤しないとダメだな。」
姫の想いは、 遅れて届くんだね。
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