一つ、 一つの、 其の刻みが。
果たして、 確かな歩みで在るのか、 否か。
そして、 其の刻みが。
果たして、 十分な速さで在るのか、 否か。
多様な評価軸が存在する中で。
其の評価は、 一意的にすら決まらぬけれど。
少なくとも。
自身には、 不十分な歩みに過ぎず。
少なくとも。
あの子は、 何かを見出して居るのだろう。
「また一つ経験積み上げたね。」
あの子から、 夜半に届く誕生祝いは。
手も、 指も、 殆ど動かない中で。
誰かの手を借りて、 贈られて来るのだろうか。
未だだよ。
未だなんだ。
一年の重さも。
其の刻限への覚悟も。
此の手に、 持てては居ないんだ。
もう何年も経つのに。
もう何年も、 あの子は時間をくれて居るのに。
---------- References May.24 2016, 「愚図な想いも力でしょうか」 Jul.16 2014, 「覚悟の意味を受け入れられますか」
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