俺に対しての失礼は良い。
貴女を不安にして、 貴女を嫉妬させて、 貴女を惑わして。
「大きい子より小さい子を選ぶのかな?」
この言葉が産まれた土壌は、 決して貴女だけが耕した物では無く、 俺も共に耕した土地なのだ。
自身が招いた結果である言葉は、 受け止めて省みて修正して進む為の、 試練であり糧なのだ。
けれども。
惑っている筈の子に対しての失礼は、 決して許せなかった。
貴女にも、 同じ想いをした貴女にも。
応援して欲しかったんだ。
同じ想いをした貴女だからこそ。
俺に見えぬ胸の内を駆使して、 応援して欲しかったんだ。
「小坊主と君の間にある特別な何か」
貴女がそう表現し、 羨み妬み畏れる繋がり。
遙か昔に、 貴女が俺の中に未だ存在しなかった時に、 産まれた物。
俺はただ、 貴女を側に引き寄せて。
俺と一緒に、 貴女にこの繋がりに触れて欲しいと、 そう願ったんだ。
今はただ、 貴女を隣に引き寄せて。
俺と貴女で、 この繋がりを作り替えて行きたいと、 そう願っただけなんだ。
やっぱり。 自分勝手な想いなのだろうか。
---------- References May.11 2003, 「貴女の過去は幻ですか」 |