雲間の朝日に想うこと


< 惚けて嘘吐くべきでしたか >


贈り主と、
贈られた相手と。

其の間に生じる、
様々な、
想いの格差は。


必ず、
存在する物だから。





其の格差を、
小手先の蓋で封じても。

唯、
格差から目を背けただけに、
過ぎない。








其れ故に。





両者の間に、
一枚の緩衝材を、
添える事が。

例え、
お互いの格差の減少に、
寄与するとしても。




飽く迄。

緩衝材は、
緩衝材に位置すべきで。


其の範囲を、
逸脱しては為らないのだ。
















 「小坊主からって事にした方が。」
 「お義母さん喜ぶじゃない!」
 「私からじゃ気を遣うでしょ?」
 「だいたい何でアドレス教えたのよ!」



俺の母から、
姫に、
直接届いた御礼状は。

姫の、
隠れた心遣いを、
無にして終うのだろうか。




其れとも。


想いの伴わぬ、
取り入る為の算段に、
映る事を。

姫は、
殊更畏れて居るのだろうか。



















 「母の日の贈り物ありがとう。」
 「さっそく飾りました。」

 「俺の贈り物?」
 「贈った覚えが無いんだけれど・・・」



母親から届いた、
其の電信に。

此の俺が、
惚けられると。



姫は、
想って居るのだろうか。






↑Enpituの投票ボタン(おまけ情報付)


2006年05月14日(日)


----------
History
2005年05月14日(土) 情けない過去だからでしょうか
2003年05月14日(水) 独りだけ遅れているのですか
2002年05月14日(火) イイ女になってくれますか





Add MyEnpitu

小坊主
MAIL