自身に贈られる、 賞賛や、 評価は。
自身の能力や、 格や、 価値を。
推し量る指標に、 他ならないけれど。
時に人は。
其の、 相対的な推定値に、 惑って了う。
本来は。
自己評価こそ。
自身の責任の下に、 進んだ足跡を、 正確に、 評価可能な物差しかも知れない。
誉れや、 誇りは。
内と、 外と、 双方の指標が高位に在って。
初めて、 成立するのだと。
幼気な仕草は口にする。
一つ、 一つ。
新たな動作を、 自身に備え行く娘に。
「良い子ねぇ。」
御褒美の言葉を、 贈る度に。
娘は。
徐に、 自身の頭を撫でるのだ。
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