< 誰を想って触れたのでしょうか >
飽く迄、 其れは偶然の一致で。
其の種の夢が。
年下の雄の傍に、 寄り添い続ける雌には。
必ず付随する、 不安の、 具現化だと。
言い切るには、 根拠が薄いかも知れないけれど。
「彼女もそんな夢を見るんだって!」
自身と同じく、 年下の雄に寄り添う、 姫の親友が。
姫と同様の夢を、 見ると。
其の事実を知った、 姫の表情が。
安堵感で溢れた事は。
紛れも無く、 示唆に富んで居る。
俺の横で、 眠りながら。
俺との、 幸せな瞬間を、 夢で得られないのは。
確かに、 姫の奥底に潜む不安の、 表出だから。
想いで、 包み込みたいと想うけれど。
俺の横で。
俺に触れながら、 眠るのに。
何故に。
他の雄に、 触れる夢など見る?
願望が。 密かな願望が。
表出して居ると言う事?
---------- References Jul.12 2004, 「手の届かぬ夢ですか」 |
2004年07月19日(月)
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