刻と、 刻との、 其の僅かな狭間に。
ふと、 差し挟む想いは。
恐らくは。
自身の希う、 優先度の高い想いと、 程近いから。
其処に捻じ込まれた言の葉の、 其の背後に。
時に、 虚像が浮かんでは。
仮初の重みを、 意識させるのだろうか。
刹那は。
多分、 軽さとは背向いの刻で。
刹那は。
きっと、 真の想いを喰らって了う。
朝陽の紅が、 漸く消え始めた頃。
「おはようございます。」
「随分早いね。」 「もしかして出て来いって?」
「はい。」 「早朝デートのお誘いなんですけれど。」
隧道の向こうから、 文が届いた。
そうね。
此の時間の方が、 逢い易いのかも知れないけれど。
多分。
此の時間は、 御茶を飲むには適さないよね?
---------- References Dec.09 2009, 「何時か意図が見えるでしょうか」 Sep.12 2009, 「触れても良い距離なのでしょうか」
|