今日一日を締める、 其の瞬間に。
隣で、 語り逢う事と。
今日一日を歩み始める、 其の瞬間に。
傍に、 寄り添う事と。
何方が、 より印象深き想いを、 残存し得るのか。
未だ、 分からないけれど。
何時の間にか。
其れは、 習慣化され。
形骸化した儀式の様に。
自身を、 蝕み行くのかも知れない。
「電話ありがとうございます。」
俺が残した、 留守電に応じて。
返された文字の、 其の、 他人行儀に。
今日一日の、 自身の能力を。
全て、 封印される。
朝の、 声一つに。
朝の、 文字一つに。
其の日を差配されて終う事など、 在っては為らぬと。
何度も、 何度も。
幾度と無く、 学んで来た筈なのにな。
---------- References Aug.18 2006, 「想えば雷鳴も嘶くでしょうか」
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