飽く迄、 機能的な問題で。
其の役割を、 果たせる側にのみ。
事の差配は、 委ねられるのだけれど。
其処に、 至る迄の過程と。
其処から、 産まれる物は。
役割を、 与えられた側のみで、 為し行く物では。
決して無い。
抽出される、 想いの結晶へ。
俺は、 触れる事すら出来ないのだろうか。
其処迄、 拒絶されるのは、 何故か。
其の理由に、 理解が及ばず、 焦燥に駆られる。
如何して、 そんなに哀しい事を、 口にする?
頑なに、 形だけを拒絶し続けて。
「ひとりで産んで。」 「ひとりで育てればいい?」 「認知もしなくて良いって言ったら。」 「楽?」
姫は、 殻に閉じ籠もる。
姫の子だけれど。
其の身を痛めて、 子を為す事が出来るのは、 確かに、 姫だけだけれど。
俺の子でも在るのに。 |