其処に宿る意図や意味を、 理解出来よう筈も無いのだけれど。
少なくとも、 其れが、 愛情表現の一つに位置する物だとは。
肌で感じるのだろうか。
其れとも。
唯、 言の葉を使いこなす自身の腕を、 披露したいのか。
其の大人ぶった態度に、 思わず、 爆笑しながらも。
互いの想いに根付く問題を、 浮き彫り、 剔って来たのは。
常に、 娘の滑稽な言葉で在ったと。
ふと。
想いを巡らす。
「ろくびょうだけいいよ。」
娘が。
姫の口付けを許容した。
嫌々、 渋々。
「一秒だけね。」
俺を許容する、 其の姫の姿を真似て。
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