膨れた自身の様子を。
確かに、 面白可笑しく評して了う事は、 在るのだけれど。
其処に宿る神秘の力を。
其処に隠された、 重い、 重い、 想いを。
果たして、 何処迄理解出来るのだろうか。
其の喜ばしき笑顔と、 隣り合わせに。
其れと同等か、 或いは、 其れ以上の悲劇が。
嘗て。
普通に、 存在し続けたのだと。
何時か。
伝える時が来るのだろうか。
誰に似たのか。
娘に、 姫の姿を重ねたからこそ。
そんな想いが、 満ち満ちたのかも知れない。
鱈腹食べて。
稍食べ過ぎの、 膨れた腹を叩きながら。
「あかちゃん!」
さも満足げに、 覚えたての知識を披露する娘に。
姫も、 無論娘も。
無邪気に、 笑って居るけれど。
---------- References Nov.28 2005, 「気紛れなだけでしょうか」 Dec.12 2005, 「素直に喜んで平気でしょうか」 Oct.18 2005, 「選ぶ不幸を想えるでしょうか」
|