< 弱音の吐き合いなのでしょうか >
俺は何を答えたか、 良く覚えていなかった。
暫くの時を経て、 妙な違和感を覚えて、 初めて其の事実に気が付いた。
貴女から届いた文を見て、 初めて其の事実に気が付いた。
「困ったちゃんの相手もしなきゃいけないし。」 「困らせない様に気を付けるから頑張って!」
何の脈絡も無く、 突然湧いた言葉達。
貴女の振る舞いが困るなどと、 口にした覚えは無いのに。
無意識の弱音。
「頑張りたく無い。」
貴女から届く定時便に対して、 馬鹿正直な弱音を俺が吐いたから。
貴女は自分の身を、 そっと俺の視界から消そうとした。
俺の負担にならぬ様に、 固まった儘動かぬように身を潜めた。
けれども。
どちらが大切か、 俺はどちらを望む男か、 既に貴女は理解している筈だ。
貴女が俺を欲した時は、 少しで良いから動いて欲しい。
そう願っている事を、 既に貴女は理解している筈なのだ。
だから貴女は動くんだ。
「ごめん。」 「愚痴っちゃった。」
謝罪は必要無いよ。
貴女の愚痴は、 俺の活力だって知ってるでしょ。
だから、 時々俺の弱音にも付き合って。
其れは決して、 貴女の活力では無いけれど。 |
2003年05月25日(日)
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