< 細糸を頼む覚悟が保てますか >
細い、 細い、 糸だけに縋り。
其の、 周囲に拡がる世界を。
信の一点のみで、 盲目的に、 支え続ける事が。
滑稽で。
訝しい、 胡散臭い容だとしても。
容を構成する、 一つ一つの其の要素に。
表裏が無い故に。
想いを、 預け委ねて了うのだろうか。
数多の真に依って、 築かれた、 其の無防備は。
殊更。
危うさを醸し出す。
贈る言の葉も、 受け取る言の葉も。
額面通りだから。
「今の住所教えてよ。」 「長靴が届かないでしょ?」
「ちゃんと届くよ。」 「黒猫に手続き取ったもん。」
「そっか。」
唯。
あの子の応えに、 肯く事しか出来ないのだ。
淡い、 淡い想いだけを。
其処に、 遺して在るんだろうな。
最期に。
辿れる様に。
---------- References Dec.23 2013, 「想い入れの多い長靴でしょうか」 Dec.24 2013, 「賭事の様な恋愛でしょうか」
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2014年10月25日(土)
---------- History
2009年10月25日(日) 想いよりも暖でしょうか 2007年10月25日(木) 同時で無くても良いでしょうか 2006年10月25日(水) 何故に相手は俺なのですか 2005年10月25日(火) 描くには難い想いでしょうか 2004年10月25日(月) 型枠の中には居ない人ですか 2003年10月25日(土) 幸せな二人に見えましたか
< 何時か微睡みを想えるでしょうか >
自身の欲を顕すのか。
或いは、 内なる不安の象形か。
現実の、 復唱に過ぎないのか。
奥底の、 意識が視得るのだろうか。
其れとも。
行く末の暗示なのか。
其処に表出する世界観の、 其の意図は。
未だ、 明確では無いのだけれど。
何度繰り返しても、 何度繰り返しても。
此の上で、 恍惚に身を委ねるあの子の姿が。
俺には描かれて。
此の世の者では無い存在に、 蹂躙され。
或いは、 嘗ての盲目的な想いで満たされた狂気の刃に、 深く其の身を抉られる像が。
あの子には映される。
「片方が幸せな夢を視ると。」 「もう片方は反対に恐ろしい夢を視るんだよ?」
「ん?」 「何かの保存法則なの?」
真偽は不明瞭な、 あの子の、 其の言葉に。
一先ず、 肯いたけれど。
「何かの保存法則なの?」 「だったら俺が変な夢見れば良いのか。」
「いや。」 「でも。」
「だよね。」 「俺が変な夢見たのにそっちも同じじゃ大損だよね。」
「うん・・・。」
取り憑かれた様に。
あの子は、 幸せな夢は視られないと、 断定した。
長い間を費やして、 鎖して閉まったあの子の朝を。
何時か。
何時か。
温かい想いで明けたいと希う。
もう。
僅かな時間しか、 残されて居ないけれど。
きっと。
---------- References Jul.26 2011, 「履歴に値する想いでしょうか」 Jul.04 2013, 「其処迄酷い雄でしょうか」
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2014年10月22日(水)
---------- History
2011年10月22日(土) 何時か満ちて終う物なのでしょうか 2004年10月22日(金) 取り敢えずしておきますか 2003年10月22日(水) 何を残して消えたのですか
< 休んだ理由だけなのでしょうか >
陽と、 陰と、 其の双方の存在からは。
決して、 逃れられぬから。
其の陰に。
必死に、 封をし続ける。
陰の存在を、 殊更忌みながらも。
其の陰を、 必死に護り続ける矛盾に。
徐々に、 徐々に、 想いを喰い荒らされ。
何時か、 総てが陰に為るのだろうか。
珍しく。
「ほら?見えるでしょ〜?」 「こないだのホテル。」
昼時に届いた電信に。
珍しく。
周囲を気にしながら歩く、 あの子の姿が。
蘇る。
臨時のお休みを貰った上で、 職場近くを、 歩き回る事は。
確かに。
落ち着き無い想いを、 生じるけれど。
もし。
陰の無い間柄だとしても。
此れ程揺らいだり、 するのかな。
---------- References Sep.18 2014, 「待ち伏せしても良いでしょうか」 Sep.22 2014, 「最後の最初は後幾つ在りますか」
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2014年10月15日(水)
---------- History
2005年10月15日(土) 何故自信が揺らぐのでしょうか 2004年10月15日(金) 元気の素は嫌いの原因でしょうか 2002年10月15日(火) 次は早くキスしてくれませんか
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