例え、 無意識下で在ったとしても。
自身に潜在しない想いは、 其処へ、 投影される事など無いのだ。
従って。
出現した、 数々の事象は。
其の組み合わせが突飛で、 或いは、 現実離れして居ようとも。
飽く迄。
自身に巣喰う想いに、 他ならない。
ピザ。 温泉。
兎に角、 俺へ当たり散らしたい精神状態。
一つ、 一つ、 素因数に分解しながら。
如何なる希望が其処に在り、 如何なる不備が其処に在るのか、 見極める。
「注文するの忘れてピザ食べられなかったんだよ!」 「小坊主のせいなんだから!」
注文する寸前に、 別の用事で気を逸らせた俺を。
姫は非難し。
「今日は旅館で迷子になったんだよ。」 「小坊主のせいだよね。」
見知らぬ旅館で、 独り迷子に成った理由を。
姫は、 俺に押し付けた。
とりあえず。
今夜は、 ピザでも取ろうね。
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