雲間の朝日に想うこと


< 捨てる覚悟を試されたでしょうか >


恐らくは、
全てを見越した上で。

其の言葉を、
口にしたのだ。







良いか、
悪いか、
善悪の面から下した、
判断より。

好きか、
嫌いか、
感情の面から下す、
判断の方が。



上位に据えられ、
結局は、
優先されるであろう事を。



先達は、
育ての親は、
きっと、
瞬時に悟ったのだ。








俺の知らぬ、
過去と。

姫の因は、
想いでは無い部分に連なるのだと、
言う事と。



照らし合わせて。














妊娠の報告に応じた、
姫の、
母親の言葉は。


 「籍は入れた方が良いわよ。」
 「けれど、無理かもねぇ。」
 「向こうの家と上手く行かなかったあなたには。」


其処迄、
先に及んで居た事を。

姫は、
初めて口にした。











他人には、
何故に離婚に至ったか、
理解出来ぬだろうと。

元旦那の、
然程問題は無い人柄を、
評しながら。





 「私の母親が言うくらいなんだから。」
 「籍入れる方が良いと思うけれど。」
 「やっぱり嫌。」

 「そっか。」


姫は、
固い決意を瞳に乗せる。





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References
 Jul.07 2005, 「未だ周囲は不安要素でしょうか」


2005年07月25日(月)


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History
2004年07月25日(日) 狡猾が浮き出て居ますか
2003年07月25日(金) 其の場に居るのでしょうか





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