数多く在る、 其の内の、 一つに過ぎ無いから。
何の切っ掛けも、 選択肢に、 含まれる筈だけれど。
選択された切っ掛けは。
強く、 強く、 想いに刻まれるから。
切っ掛けの内から。
最適の物を、 選び抜くのだ。
其れ故に。
先行きに、 疑問符を残しながら、 選択する以上。
自身に関連する、 日付だけは。
選択肢から、 真っ先に除外するのだろうか。
「もし籍入れるなら。」 「先月の記念日にすれば良かったね。」
既に過ぎ去って終った、 二人の記念日を。
姫は、 強硬に主張し。
「お祭りの日は?」
「嫌よ、関係ないじゃん!」
例え、 二人の記念の行事でも。
姫の方が、 より馴染みの深い日や。
「姫の誕生日は?」
「嫌よ!」 「あんな嫌な男と籍なんて入れちゃった日だって。」 「毎年私の誕生日に後悔するんだよ?」
姫自身の、 大切な記念日は。
決して、 二人の記念とする気は、 無い。
二人の記念日は。
二人で無くなれば、 只の日で。
姫は、 簡単に忘れられる日か。
---------- References Jun.19 2005, 「時のみが知る応えでしょうか」 Sep.08 2004, 「想いの波も荒れる日でしょうか」 Jul.20 2004, 「必要な時に居ない雄でしょうか」 |