雲間の朝日に想うこと


< 整理の付かぬ記憶でしょうか >


過去の自分と比較して。

今の自分は、
少しだけでも前進して居ると、
そう信じるから。


同じ言葉から、
違う意図を察知出来ると、
想うけれど。




其の言葉から、
既に記憶付けの作業を終えて了った、
事象故に。


記憶の読み出しには。

当時感知した意図と、
当時認知した想いが、
必ず付帯するとでも言いたいのか。













 「大きい子より小さい子を選ぶのかな?」



あの時贈られた言葉の、
意味と表層と追い駆けたから。

許せぬ想いが、
幾度も去来する。



想いで包めるのは、
想いで許容出来るのは、
二人の間に産まれる想いのみ。



俺だけでは無く、
第三者に刃を向けかねない、
此の言葉に。

貴女の人間性を批判して、
俺は詰ったけれど。









この言葉が産まれた土壌は、
決して貴女だけが耕した物では無く、
俺も共に耕した土地なのだ。


 「大きい子より小さい子を選ぶのかな?」


貴女を不安にして、
貴女を嫉妬させて、
貴女を惑わした、
此の土壌に。

目を向ければ正解だったんだ。


第三者に向けた刃を、
直ぐ一対一に掏り替えれば、
良かったのだ。












其の違いに気付いて尚。









此の憤りは何だ?

何故の憤りだ?









想いに整理を付けようなどと、
想わねば良かった。





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References
 Apr.11 2003, 「歓べないのですか」
 May.09 2003, 「仲間の輪はもう縒れませんか」
 Jun.12 2003, 「想いの乖離を感じ取れますか」


2004年01月30日(金)


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History
2003年01月30日(木) 花丸をもらえますか



< 窺って居た好機なのでしょうか >


待って居たのか。

其の言葉を、
待って居たのか。



其れとも、
相手の苦を想う故、
自身が退く事を選択したのか。



選択に未練が残らぬだけか。


其れとも、
自身を防衛する機序が、
想いの他強烈な、
情報統制を始めて居るだけなのか。











何故に此れ程、
今が落ち着いた刻なのだろう。

如何して、
貴女を想い其処に留まる刻が、
無いのだろう。




準備と称する後向きの想いを、
胸の内に少しずつ、
育てて居たからに違いない。












貴女への想いは。

或る時から、
芯の想いでは無い物へと、
変化したんだ。


俺はきっと、
別れの言葉を待って居たんだ。





 「本当にありがとう。」
 「さようなら。」



何故あの言葉に、
抗おうとしなかったんだろう。





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References
 Dec.31 2003, 「二度目は何を想って居ますか」


2004年01月26日(月)


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History
2003年01月26日(日) あなたは好きを消せますか



< 呪いを秘める画像でしょうか >


二人の残した足跡が。

直ぐ視界に入る程、
傍らに在る時。


想いは何方に転ぶのだろう。



御守りとして、
芯の強さを与え続けるのか。

悔恨の情を呼び、
其の場に縛り続けるのか。


期待と、
不安と。

何れも確固たる質量を持ち、
想いに存在するけれど。






想い出を残すか。
想い出を捨てるか。

きっと、
俺が決める事では無いから。



あの時の様に、
全てを委ねれば良いのかも知れない。











パソコンを壊してしまった、
貴女に。


 「私が失ってしまった画像。」
 「本当にもう一度送ってくれるの?」


貴女任せと割り切った想い出なら、
届ける事は容易いけれど。





 「あと・・・ラブホで撮った画像。」
 「あは♪」


貴女の手技に全てを委ね。

恍惚に陥る寸前を、
固めた画など。


贈って良いのだろうか。









きっと今の俺は。

此の贈り物に、
呪いの種を蒔くに違いない。




今後も貴女が、
俺の存在から抜けられぬ様に。

俺の存在を、
想いから消せぬ様に。


2004年01月24日(土)


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History
2003年01月24日(金) 少しだけ安心をくれませんか
2002年01月24日(木) 二人の形が中身より大切ですか



< 想いは届かぬ方が良いのでしょうか >


想いが腹上に迸る前に、
其の言葉が届いた。


極限に発生する陰圧に、
耐えかねて。

恍惚の壺から離れた瞬間、
其の言葉は届いた。




 「子供作ろう作戦。」
 「やめちゃったの?」









想いの上では、
如何なる制限が無くとも。

枠組の上では、
厳然たる制限が在るから。



二人の絆なら、
世間の如何なる荒波をも、
漕ぎ抜けるけれど。

新たな命には、
どの様な想いが植わるのか、
想像は付かないから。












例え奴が、
如何なる努力を注ぎ込んでも。

旦那の子。



彼女の旦那が、
子を子で無いと言わぬ限り。


奴は無力。




 「調べちまったよ。」

 「勉強になったじゃん。」

 「でも、集中出来なくて。」

 「ま、蓋するしか無いんじゃないの?」




そして知識と同時に、
奴に備わった別の感情。










数日前。




想いが聖域に迸る寸前に。


 「非嫡出子になっちゃうんだよ?」


奴の彼女が口にした、
其の言葉は。




奴の想いに、
陰影を残してしまったのかな。





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References
 Jan.18 2004, 「交えられぬ違いなのでしょうか」


2004年01月22日(木)


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History
2003年01月22日(水) 近付く形は理由ですか
2002年01月22日(火) 俺を求めて泣いてませんか



< 支え足り得る雄ですか >


退路の存在を必須とし。

其の交換条件として、
自身に都合の良い所だけを取り出し、
魅せてくれる。


自身に都合の悪い領域は。

全て、
其の人を待ち続ける場所に、
落として来るのだから。






けれども。



自身の目の前で、
其の退路を網の様に張り巡らせ。

自身の目の前で、
自身との間に幾つもの陥穽を掘り。


其れでも歩いて来れるなら、
此方へ歩いて来いと言う雄など。


三流以下。






本物は。


退路や罠など微塵も感じさせずに、
何時の間にか、
自身を内へと誘うんだ。













寂しさに、
少しだけ弱って居る君は。




 「奥さんいても良いかな・・・」
 「それでも今は欲しいのかな・・・」



代償的な我慢を受け入れれば、
刹那の支えを、
其の手に獲得出来ると。

思って居るかも知れないけれど。










 「そう言う優しさだけなら。」
 「いつでもおまえにあげる事は出来るよ。」

 「でももしそこにはまったら。」
 「引っ掛かったらおまえが馬鹿なんだよ?」




全ての選択は自分で選べと、
逃げ道だけ整備する。

半端な雄の支えは。










きっと貧弱で、
期待出来る程の強度は無いよ。





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References
 Nov.24 2003, 「耐えて進める迄に回復出来ましたか」
 Jan.04 2004, 「理解から逃れたいのでしょうか」


2004年01月20日(火)


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History
2003年01月20日(月) 必死に覚えたのですか



< 交えられぬ違いなのでしょうか >


同一の物は、
世に二つとして存在しない。


差異で、
自と他を認識し。

差異に、
自と他の境界を求め。

差異を、
自と他で交流し。

差異が、
自と他の継ぎの世を、
贈り出す。





其れ故に。

差異を求め、
差異に惚れたのに。












意識しなくとも、
浮き彫りに生る差異。

言葉を交わし、
議論を繰り返し、
物事に対する思考回路を交換すればする程、
叩き出される差異。



そして其れは、
相手が常に心に留め、
不安の種として居る差異だから。














 「違う人と付き合えば良いでしょ!」
 「同世代の人と付き合えば良いでしょ!!」





歳の差。








奴は彼女に、
決して同世代など求めて居なくとも。

彼女は其処に鉛球を縛り付けて、
真っ向から否定する。









 「彼女に異見は言えないんだよ。」
 「言えばその度に傷付けるんだよ。」


惑う奴に言える事は。










差異を感じさせない異見を、
必死で探すか。

差異を包み込む想いを、
手に入れるか。



未だ為すべき事は残されて居ると、
再認識させる事だけなのかな。





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References
 Jan.11 2004, 「親子の前に築ける絆でしょうか」


2004年01月18日(日)


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History
2003年01月18日(土) 拒絶ではないと言えますか
2002年01月18日(金) それでも許してもらえるでしょうか



< 抑抑蔵っては無かったのでしょうか >


人が獲得して来た機能を、
最大限に駆使して。

一つ一つの事柄を、
様々に結び付け組み合わせてから、
蔵い込んだと言うのに。



折角獲得して来た筈の機能が、
蔵の引出に鍵を掛けて。

其れを呼び出す事を、
拒否して居ると言うのか。











確か熱い人。










貴女の温もりを感じながら
眠りたいと。

何度も何度も想って居たから。


其の僅かに許された機会を、
無駄にした筈は無い。





逢えぬ事を前提にした、
関わり故に。

貴女の姿を捕らえる事に、
必死だったから。


其の温もりが、
手元に無い筈が無い。












如何して覚えて居ないんだ。





貴女の体温を、
今此の手に取り戻す事が。

如何して出来ないんだ。






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References
 Apr.01 2003, 「覚え終わりましたか」


2004年01月16日(金)


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History



< 偽りの返信でしょうか >


満ちて居た水海が、
翌日には完全に干上がり。


其の後、
其処にどれ程水を注ごうと。

全てが地に浸み込んで、
全く反応が無くなったから。




突然の環境の変化か。
突如の心変わりか。

何れにせよ、
自分の存在を消す理由を要したと、
自身に理解させた。





年明け早々に。

半年振りに突如届いた、
近況を欲する文。




満ちた潮が、
徐々に徐々に干潮へ向かったのなら。


流れの変化を思い、
此れ程の惑いを感知する事は、
無いのかも知れない。










あの子も見た事の在る、
俺の甥の事。

あの子と共通の友人が、
俺の街を訪れ、
一緒にあの子の話をした事。


素直な近況報告と。






貴女は恐らく、
元気な事。

俺の想いは、
恐らく破れた事。


話さぬ近況報告と。









 「今度はウチとデートね!」

 「へいへい。」





俺との交流を断つ故に、
文を絶った訳では無い事を知り、
安堵感に覆われつつ。

あの子が文を寄越した理由を、
何時に無く警戒して。








ほんの少し、
嘘を含んだ文を返した。




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References
 Oct.22 2003, 「何を残して消えたのですか」


2004年01月14日(水)


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History
2003年01月14日(火) 夢も形に出来ますか



< 悪戯の通話で良かったでしょうか >


意を決した想いの、
出鼻を挫かれる事など、
さほど苦では無いけれど。


挫かれた後の出鼻に、
想いが返る時。


何故此処迄狼狽するのだ。






耳元で流れる呼出音が、
一瞬の間を置いて、
録音された伝言へと切り替わった瞬間、
通話を遮断した。


仕事かも知れない。
出先かも知れない。

駄目元の呼出音は、
成就する可能性などほんの僅かで良い。


其処に残される想いは、
残念より、
寧ろ安心感だったのに。






直後に震える携帯と、
白色の着信色。

震える想いと
震える指。


発信以上に、
受信には勇気を必要なのか。









 「小坊主ちゃんから電話なんて。」
 「滅多にないでしょう?」


劇場で見て居た映画を抜け出して、
電話を掛けてきた貴女。

半月程前は、
頻繁と言う単語で埋められた筈の文も、
俺の呼び名も、
正確に姿を変えて居た。











其処迄、
俺は要求して居ない。

其処迄、
俺は要求出来ぬ立場。


自覚とは裏腹の想い。




 「イタ電。」

 「えぇ〜?」
 「そうなの〜?」



最初に口から出るべき言葉は。

悪戯電話で、
きっと此れで良かったんだよね。


2004年01月12日(月)


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History
2003年01月12日(日) 文字が歳月を見せるのですか
2002年01月12日(土) 今日はどのくらい感じましたか



< 親子の前に築ける絆でしょうか >


例え其れが、
形式上の繋がりであっても。


錦の御旗を有すると言う、
事実が在れば。

言葉は威力と成り得るけれど。



形式的な繋がりすら、
其処に無い以上。


正しい言葉であれ、
重みの在る言葉であれ、
血の繋がりを上回る想いであれ、
越権行為なのだ。











目の前でがなり合う、
母と息子。


教育方針と、
住環境と、
互いの苛立ちと。

複合要因を多分に含んだ、
目の前の親子喧嘩。






第三者を求められた奴は。

踏み込めぬ想いに、
戸惑い、
躊躇して。


 「結局息子には。」
 「言うべき事を言えなかったんだよ。」


奴の彼女にのみ、
意見を伝えた形に留まった。








 「言うべきだったよな。」
 「どうやったら言えるんだ?」

 「俺に聞くなよ。」
 「お前が俺に教える方だろ。」

 「きっと情けない奴だと思われたな。」

 「ま、大丈夫だろ?」
 「信頼されてるんだよ。」




奴は不安で堪らないかも知れないけれど。







奴の彼女と其の息子だ。


自身の彼女に対してなら、
少なくとも、
雄と雌の一対一に持ち込める。

其の位の事は、
きっと十二分に理解して居る。









精神的な繋がりが。

形式も、
血も、
超越し得る物が。



其処に育って居るから。




だから二人は、
奴に意見を求めたんじゃないのか。





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References
 Jan.01 2004, 「腐れた縁に想いを託して良いでしょうか」


2004年01月11日(日)


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History



< 決定打では無いのでしょうか >


自然な自身の姿に、
魅力が宿り。

窮屈な自身の姿は、
魅力を奪う。


全ての人に感受される摂理では、
無いだろうけれど。



少なくとも。

貴女には、
適合するに違いない。







其れ故に。

自身の許容範囲外で、
長く留まる事を強要され得る関係は、
解消されるべきなんだ。












 「友達に戻れる?」
 「友達で良いの?」



鼻水混じりで言葉にならぬ想いを、
話してくれた貴女の。

精一杯の気持ち。





其処に、
何かを訴える針の様な標を、
感じたから。











 「よっぱぁ〜」


酔いに委せて届いた、
此の文に。

想いを、
乗せて仕舞いそうになる。









例え此れが。

彼氏では無く、
元彼でも無く、
一介の友人に宛てて、
送った文でも。


2004年01月06日(火)


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History
2003年01月06日(月) 予行演習になりますか
2002年01月06日(日) 今日は帰ってくれませんか



< 理解から逃れたいのでしょうか >


神木に手斧を打ち込む、
其の姿を、
ぼんやりと眺めながら。

事の顛末を、
少しずつ口にする。





 「一昨年だっけ?」
 「そうだったな・・・。」


幼い頃から馴染み深い、
此の街に。

如何に断ち切るかのみを考えて、
アイツと共に来た時から、
二年。


立場を入れ替えて、
結局想いは、
自身に戻り来たのか。











自身の活力を取り戻す為に。

只、
相槌で調子を合わせる、
他人を求め。


想いを言葉として、
次々と外へ取り出し、
削除し、
挿入し、
並べ替え、
整理し。

他人の口を借りて、
再び取り込む。





其の一方で。

只、
他人を遠ざけたいと言う、
想いも真。










反動の大きさも、
理解の範疇。


如何に足掻こうと、
其れは必ず、
付いて回る症状。


そう想っても。












 「本当は。」
 「会うの止めようと思ってたんだよ。」
 「帰ったあと寂しいんだよ。」


出掛けに、
君が口にした言葉が。

石段を登る度に、
一段一段、
増幅されて行く。





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References
 Jan.06 2002, 「今日は帰ってくれませんか」
 Dec.31 2003, 「二度目は何を想って居ますか」


2004年01月04日(日)


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History
2003年01月04日(土) 気持ちを薄めて行けますか
2002年01月04日(金) 相手が違うと感じませんか



< 此れが本当の貴女でしょうか >


目の前の言葉に。


眼も、
頭も、
そして心も。

逃げ惑うかの様に、
全てが離散する。



其の合力は、
只一点に留まる事でしか存在し得ぬ。

いや寧ろ力を失って、
合力が消失しただけなのかも知れない。







動きに追い付かぬ自身の想いに、
即ち、
把握出来ぬ相手の想いに。

激しい動揺と、
著しい焦燥を感じながらも。





唯一。

受話器を通して届く声が、
以前とは比較にならない程に、
明るい事を認識して。



相手たる資格が足らぬ事を。

否応無しに、
突き付けられて居る事だけ、
理解した。











 「これが私なんだよね!」



昔話をしながら、
口を衝いて出た貴女の言葉。







文末が。
語尾が。


快活で、
安心感に溢れて。











俺が初めて見る姿なんだよ。





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References
 Dec.31 2003, 「二度目は何を想って居ますか」


2004年01月03日(土)


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History
2002年01月03日(木) 少し休んで良いですか



< 腐れた縁に想いを託して良いでしょうか >


例え打てば響く、
鏡の様な存在だとしても。

幾ら互いが、
酷似した環境下に、
置かれて居ようとも。




 「此処迄行くと。」
 「此れも縁かも知れん。」

 「そうだな。」
 「かなり腐れた縁だな。」


顔を見合わせ苦笑する。








鏡の表と、
鏡の裏と。


互いが何れか一方に回り、
常に呼応しながら、
自身を進めて行く事は。


もう無くなったのだと、
俺は観念した。









 「実は。」
 「別れ話になって。」

 「お前もかよ。」


奴と俺の、
新年初めの挨拶は。

妙な具合だったけれど。







片割れの絆だけでも、
残って良かったと想った。






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References
 Dec.19 2003, 「想いを遮るのが想いでしょうか」
 Dec.31 2003, 「二度目は何を想って居ますか」






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New Year's greetings.


明けましておめでとうございます。

此の日記も、
皆さんに公開する様になって、
二回目の年明けですね。
今年もよろしくお付き合い下さい。


小坊主


2004年01月01日(木)


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History
2003年01月01日(水) 矛盾する想いは願えませんか
2002年01月01日(火) 始まりはいつも俺ですか





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